◆研修概要
「部下の不調にどこまで関わるべきか」
「ハラスメントにならないか不安で、声をかける判断に迷う」
ゲーム開発をはじめとしたデジタルコンテンツ制作を展開する株式会社IMAGICA GEEQ様。メンタルヘルス対策を組織として推進するにあたり、現場リーダーから管理職までが共通の判断軸を持ち、適切に対応できる状態を目指し、管理職向け・現場リーダー向けの全2回にわたるメンタルヘルス基礎研修を実施しました。
・形式:オンライン/対面(ハイブリッド) ・対象:管理職・現場リーダー
・回数:全2回(計約140名)
◆本研修のゴール

本研修は、メンタルヘルスの基礎知識を踏まえ、部下の不調サインに気づいた際の関わり方について共通認識を持つこと、そして必要に応じて相談・連携できる状態をつくることを目的としています。
社内で相談・連携できる体制を構築することで、心身の不調による休職者の発生等を未然に防止し、早期対応を実現するための判断軸および行動の整理を行いました。
◆管理職・現場リーダーを一体で設計した理由
本研修は、対象ごとに分けて実施しつつも、全体を通して一貫した考え方に基づいて設計されています。

両者に共通して求められるのは「不調の初期段階で適切に関わるための判断軸」。本研修は、階層を分けながらも、組織として対応の一貫性を持たせる設計としています。
◆研修内容と実施後の変化
【1】迷いをなくす「判断軸」と早期対応の整理
現場では、部下の不調に気づいた際に「いつ対応すべきか」「どこまで関わるべきか」「原因を把握すべきか」といった判断に難しさがありました。こうした課題に対し、本研修では、判断軸と対応の考え方を一体的に整理しました。

具体的には、判断は「原因」ではなく「業務への影響」を基準に行うこと、不調は日常の小さな変化の積み重ねとして現れること、そして問題が顕在化してからではなく前兆段階で関わることが重要であることを共有しました。
この整理により、これまで感覚的に行われていた判断は、「変化に気づいた段階で業務影響を軸に判断する」という共通認識へと整理され、その結果として「新たな学びがあった」(約70%)、「マネジメントに活かせる」(約75%)と、実務へ役立つ整理になったことがアンケートで確認されました。
【2】声かけ・関わり方の具体的ノウハウ
「どのように関わればよいか」「踏み込みすぎになるのではないか」
このような不安に対して、本研修では具体的な声かけと関わり方の整理を行いました。

声かけは業務の文脈で行うこと、「話せる範囲で大丈夫」と伝えることで安心感を担保すること、そして評価や指導とは切り離して関わることなど、現場でそのまま使える実践的なポイントを提示しています。
アンケート結果において「対話(声かけ)」は最も関心の高いテーマとなり、自由記述でも声かけの方法やタイミングに関する学びが多く挙げられるなど、「声をかけるべきかどうか」で迷う状態から、具体的にどのように関わるかをイメージできる状態へと変化しました。
【3】役割整理と組織連携の定着
「どこまで自分が対応すべきか」「どのタイミングで相談すべきか」
現場リーダーや管理職の多くが感じているこのような不安に対して、管理職および現場リーダーの役割を「気づく」「関わる」「つなぐ」というシンプルな構造で整理し、問題の解決や診断まで担うものではないことを明確にしました。

あわせて、迷った時点で相談してよいこと、連携は特別な対応ではなく通常のマネジメント判断であることを位置づけています。
この整理により、連携のタイミングは「問題発生後」から「迷った段階」へと前倒しされ、個人で抱え込むのではなく、組織として対応する意識が浸透しました。その結果、現場における初期対応の判断とスピードの底上げにつながっています。
◆まとめ

本研修では、管理職と現場リーダーそれぞれの役割を整理しながら、チームメンバーの不調に対する判断軸と関わり方を共通認識として整理しました。その結果、
・判断の基準が明確になる
・声かけや関わり方が具体化する
・早い段階での相談・連携がしやすくなる
といった意識の変化が見られました。
メンタルヘルス対応は正解が分かりにくい分野ではありますが、今回の取り組みを通じて、現場で迷った際に立ち戻れる考え方や、実際の関わり方のイメージを持ちやすい状態づくりにつながりました。
スタートラインは、これからも現場の皆様に寄り添い、多様な背景を持つすべての方々と共に、誰もが自分らしく生きる社会の実現に向けて、これまで培ってきた専門的な知見を活かしながら、連携を深めて参ります。
IMAGICA GEEQ様、ご協力いただいた皆様、ありがとうございました!
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