2026年7月、東京・大阪の2会場で、障害者雇用に関わる企業・支援機関が集う対話イベント「コークリテラス2026夏」を開催しました。
テーマは「障害者雇用の数と質 ~今、向き合うテーマをともに考える~」
障害者雇用をめぐる環境が大きく変化するなか、多くの企業が採用拡大や定着、活躍推進といったさまざまな課題に向き合っています。一方で、その答えは企業ごとに異なり、一社だけで解決することが難しいテーマも少なくありません。
そこで今回は、参加者一人ひとりが現場で感じている悩みや課題、工夫や可能性を持ち寄り、対話を通じて新たな気づきやヒントを得る場として開催しました。
◆ファシリテーター

株式会社スタートライン 障害者雇用エバンジェリスト
吉田 瑛史
500社/5,000名以上の障害者雇用に携わった経験から、わかりやすく障害者雇用を伝道する「障害者雇用エバンジェリスト」
◆この記事のポイント
【現場の言語化】現場の課題や悩みをワークシートで整理・言語化し、今向き合うテーマを考察
【三度の出会い】席替え2回でクロスセッションを3回実施し、多様な視点で気づきとヒントを発見
【業界資産化】対話から生まれた知見を『Able Guide Ver.2』として見える化し、業界の共通資産へ
◆コークリテラスとは

コークリテラスは、障害者雇用に関わる企業や支援機関が立場を超えて集い、成功事例だけでなく悩みや課題も共有しながら、新たな可能性を共創する対話の場です。
私たちが大切にしているのは「正解を学ぶ場」ではなく、「ともに考え、ともに創る場」であること。
参加者同士が率直に語り合い、それぞれの経験や知見を持ち寄ることで、新たな気づきやアイデアが生まれる。そんな場づくりを続けています。
◆開催概要
東京・大阪の両会場を合わせて、計64名の皆さまにご参加いただき、企業を中心に多様な参加者が集う機会となりました。開催後のアンケートでは、満足度(大変満足・満足)は両会場とも100%。参加者同士の対話や交流を通じて、多くの皆さまから高い評価をいただきました。
今回のプログラムでは、多様な視点との出会いを生み出すため、セッションごとに席替えを2回実施。さらに、対話の内容を「Able Guide」へ蓄積するためのワークシートを活用し、単なる意見交換で終わらない設計としました。
◆導入:スタートライン取締役白木が語る、他では聞けない障害者雇用の最新動向

オープニングでは、スタートライン取締役の白木より、開催時期とほぼ同時期に議論が進められていた厚生労働省「労働政策審議会障害者雇用分科会」の動向も踏まえながら、障害者雇用を取り巻く最新状況について共有しました。
「なぜ今、雇用の“質”が問われているのか」
障害者雇用政策の背景や行政の考え方、今後想定される方向性について理解を深めることで、対話セッションに向けた共通認識づくりを行いました。
◆個人ワーク:現場で起きていることをワークシートで整理・言語化
対話のスタートとして、まずは参加者自身がワークシートを用いて、「今年度、自社として向き合い続けるテーマ」を整理しました。

採用、定着、活躍推進、職域開発、マネジメント、支援機関連携など、それぞれが現場で向き合っているテーマや事例を振り返りながら、日頃漠然と感じている課題を言語化することで、自分自身の考えを客観的に見つめ直し、その後の対話を深めるためのスタート地点をつくりました。
◆クロスセッション:リアルな対話が新たな視点や出会いを生み出す
続いて行われたクロスセッションでは、4~5名のグループに分かれ、それぞれが設定したテーマを共有しながら意見交換を行いました。

セッションはA・B・Cの3回構成。各セッション終了後には席替えを行い、参加者がより多くの人と対話できるよう工夫しました。
自社だけでは見えなかった視点。これまで気づかなかった課題や可能性。そして、同じ悩みやテーマを抱える仲間との出会い。企業と支援機関、それぞれの立場や経験が交わることで、新たな気づきや実践につながるヒントが数多く生まれました。立場や業界、企業規模を超えた対話だからこそ実現できる学びと発見が見られました。

◆現場のアイデアを「資産」へ『Able Guide Ver.2』
コークリテラスの他にはない価値の一つが、これまで積み重ねられてきた対話や知見を整理し、一冊にまとめたガイドブック「Able Guide ~可能性を引き出す案内書~」です。
今回進呈したVer.2は全44ページにわたり、現場のリアルな悩み、実践事例、問題解決のヒント、参加者同士の対話から生まれたアイデア、ケーススタディなどを収録しています。

障害者雇用の現場には、「他社はどうしているのだろう」「同じ課題にどう向き合っているのだろう」という問いが数多く存在します。Able Guideは、そうした問いに対する現場の知恵や経験を見える化し、共有可能な形へと整理した、まさに“業界の共通資産”です。

今回実施した個人ワークやクロスセッションで生まれた知見についても、今後発刊予定の「Able Guide Ver.3」に反映し、より多くの企業・支援機関の実践に役立つ内容へと進化させていきます。
◆参加者からの声と、広がるコミュニティの可能性
参加者からは、
「他社の取り組みや工夫を知ることができた」
「成功事例だけでなく課題についても率直に話せた」
「新たな気づきや実践のヒントを得られた」
といった声が多く寄せられ、リアルな対話だからこそ得られる価値を改めて実感する機会となりました。

さらに、参加者の4人に3人がオンラインコミュニティでの継続交流を希望されており、4人に1人がコークリテラスの運営協力に興味があると回答いただきました。
「もっと話したい」 「継続的に学び合いたい」 「一緒に場をつくりたい」という声が生まれたことは、コークリテラスが単発の交流会ではなく、障害者雇用に関わる人たちが知見を持ち寄り、学び合い、共創するコミュニティへと発展する可能性を示していると考えております。
◆結びに
コークリテラス2026夏では、参加者同士の対話を通じて、多くの気づきや新たなつながりが生まれました。参加満足度100%(大変満足・満足含む)に加え、「また参加したい」「続けてほしい」「運営に興味ある」といった声も数多く寄せられました。

私たちは、コークリテラスを単なるイベントではなく、障害者雇用に関わる人たちの知見や経験が蓄積される「関係資産」であり、「業界資産」を生み出す場へと育てていきたいと考えています。これからも、互いを照らし、違いを尊重しながら、新しい可能性を共創する場として進化を続けていきます。
ご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました。
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