【管理者インタビュー】一人ひとりに向き合うことで生まれる「信頼関係」と「やりがい」

 

国内最大級の規模と実績を有するグローバル総合化学メーカーである東ソー株式会社(以下、東ソー)。 ロースタリー型障害者雇用支援サービス BYSN(以下、BYSN)で管理者として働くU氏にお話を伺いました。

  • 職業訓練校等での約10年の経験から「特別扱いせず普通に接すればいいこと」を学んだ
  • 障害よりもその人自身を知ってこそ就労支援や信頼関係につながる
  • 不調時は外に意識を向けて環境を変えることが大切な場合もある
  • 一人ひとり違うから毎日新しい発見とやりがいがある

など、是非ご覧ください!

従業員数業種
[連結] 14,266人(2023年3月現在)総合化学メーカー

職業訓練校等での約10年の経験から「特別扱いせず普通に接すればいいこと」を学んだ

―――――はじめに東ソーBYSNで管理者として働くことになった経緯を教えてください。

U氏

BYSNのことを知ったのは三条市の広報誌で、面白そうなところだと思い見学会に参加しました。

―――――どんなところが面白そうと感じられたのでしょうか?

U氏

私は一般企業のメーカーで勤務しており、60歳の定年後、県が運営する職業訓練校等で約10年ほど、障害者の就業支援関係の仕事をしていました。
ちょうどその職業訓練校の契約終了とBYSNが出来るタイミングが重なり、BYSNの見学会に参加し、障害者雇用の新しいカタチでもあり、これまでの経験も活かせると思い応募しました。

―――――縁とタイミングですね。

U氏

そうですね。メンバーの皆さんも多様な経歴をお持ちの方ばかりで、本当に様々な縁とタイミングが重なって今のチームになっていると思います。

―――――メンバーは7名いらっしゃって、20代から60代まで幅広いと聞きました。

U氏

確かに年齢の幅があり、話題が合わない場面もあったりしますが、それはそれで皆さんで楽しくコミュニケーションをとっています。あまり年齢の幅は気にしていないですね。

―――――コミュニケーション面で気にかけていることはありますでしょうか?

U氏

当然、口頭でわかりづらい方には見える化するなど、それぞれの得手不得手を把握して業務をお任せしたりしますが、普段のコミュニケーションは特段意識せずに、声掛けしたり会話したりしています。

―――――それはこれまでの経験から学ばれたことでしょうか?

U氏

初めてこの分野に携わることになった10年前は「どう接したらいいだろう」と思っていた時期もありましたが、いろいろ経験した結果、特別扱いは必要ない、と学びました。

メンバーの得意を活かした「メンバー似顔絵オリジナルパッケージ」

障害よりもその人自身を知ってこそ就労支援や信頼関係につながる

―――――障害特性として、体調や気分に浮き沈みがある方もいらっしゃると思いますが、どんなことを意識されていますか?

U氏

障害特性上、浮き沈みがあったり、細かいことに気を取られる繊細な方もいらっしゃいますので、定期面談で会話をしながら確認するようにしています。

―――――面談で正直に話すことが難しい方や場面もあるかと思いますが、いかがでしょうか?

U氏

やはり信頼関係が大切だと思います。

―――――どのように信頼関係を構築されていますか?

U氏

一足飛びに簡単にはできないので、お互いのことを知っていくために、会話を重ね、ある程度時間をかけ、ゆっくり丁寧なコミュニケーションをとっていくことで構築できるのではないかと思います。

―――――お互いのことを知ること、確かめ合うことは大切ですね。

U氏

障害者雇用でも、周りの方に話を聞いてもらえなかったり、障害を理解してもらえなかったりした経験があるという方が多く、それが障害者雇用で長続きしない理由の一つだと思っています。

―――――障害の有無に関係なく、円滑なコミュニケーションを図るうえで大切なことですね。

U氏

障害そのものよりもその人自身、その人の“人となり”をわかってこそ、就労支援や信頼関係構築につながると思います。

不調時は外に意識を向けて環境を変えることが大切な場合もある

―――――体調や気分が不調のメンバーにはどのような声掛けをされていますか?

U氏

不調になった時や気持ちが落ち込んだ時は、自分の中に閉じこもってしまわないように促しています。

―――――どのように促されているのでしょうか?

U氏

例えば、家に閉じこもることが要因で不調になったり気分が落ち込むなら「会社に来ればあなたの居場所はありますよ」と声かけする場面もあります。

―――――居場所があることは大切ですね。

U氏

当然ケースバイケースでお互いの関係性にもよりますが、自分の内側に目が向きすぎて閉じこもってしまわないように、できるだけ外に意識を向けるように話すこともあります。

―――――意識の向く先や環境を変えるアプローチも心がけていらっしゃるんですね。

U氏

調子が悪い時や悪くなりそうな時、何を見ても聞いてもだめだと自分を責めすぎてしまうこともあると思います。
そのため「会社に居場所があること」「会社に来ればいつでもみんなが迎えてくれること」を伝えるようにしています。

メンバーと一緒に作業するU氏とチームの雰囲気の良さを感じるスケジュールボード

一人ひとり違うから毎日新しい発見とやりがいがある

―――――改めてBYSNの管理者として働いての気づきはありますか?

U氏

お一人お一人これまでの経験や興味関心、得意不得意も違うため、できるだけ一人ひとりに向き合って仕事をするようにした結果、毎日いろんな発見がありますし、そんな中でお互いに刺激し合えるような関係性ができていればいいなと思います。

―――――U様のお話を聞いていると、本当に障害に関係なくマネジメントとして大切なこともおっしゃっているように感じます。

U氏

私も最初は何もわからなかったのですが、様々な経験をする中でお一人お一人の得意なことや興味のあることにうまくマッチングして、仕事を長く続けてイキイキしている姿を見たり聞いたりすると非常にやりがいを感じます。

今のチームメンバーも、初めて出会った頃よりは皆さん表情が明るくなってきているように感じますので、引き続きイキイキと出社し働いていただけるように頑張りたいと思います。

―――――今日はありがとうございました!

U氏

ありがとうございました!

お問合せ

全国初!珈琲の焙煎業務を行う障害者雇用支援サービス
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担当:インサイドセールス 田代(TEL:050-5527-8581)

この記事を書いた人

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株式会社スタートライン 吉田

企業の障害者雇用支援や障害者の就職・転職支援、特例子会社人事、障害者雇用の業務開発・マネジメント・農福連携などを経験。現在はスタートラインにて、障害者雇用のコンテンツ制作やセミナー講師などに従事。これまで300社、3000名以上の障害者雇用に携わる。