働く上で、コミュニケーションが苦手、手先が不器用、手順を覚えることが苦手など、様々な特性がある人がいます。その特性を「スキル不足」と決めつけず、「やり方」を工夫することで意欲的に働き、職業能力開発や向上につなげることが大切だと考えます。
その「環境改善」が、結果的にチームの「生産性向上」を実現し、「事業発展」にも寄与します。
スタートラインの障害者雇用支援サービスでは、特性に合わせて「やり方」を工夫する「環境改善」のサポートを実践しています。この記事では屋内農園型障害者雇用支援サービス『IBUKI』の「特性に合わせて「やり方」を工夫する「環境改善」」の事例をご紹介します。
Aさんの特性に合わせたマニュアル
働く意欲はあるが、耳からの情報(聴覚情報)や曖昧な表現では情報の処理や理解が苦手なAさん。通常使用している「現行マニュアル」を「Aさんの特性に合わせたマニュアル」に変更改善し業務習得を試みました。
◆ 現行マニュアル
◆ Aさんの特性に合わせたマニュアル
業務フロー構築のための3ステップ
ただマニュアルを用意するだけではなく、職業能力開発や向上、そしてチーム全体の環境改善や生産性向上につなげるために、業務習得フローを構築します。
① 課題の整理と要因分析
現在の業務の質やスピードなどを観察し、改善が必要な工程と課題を把握します。「こうすればできる」と一時的な対応ではなく、同じような課題が再発しないように本質的な要因分析を行います。
② ケース会議の実施
課題の整理と要因分析が整ったら、本質的な課題解決のために「何」を「どのように」改善すればよいか、複数の専門的視点で検討するケース会議を実施します。
③ 業務フロー改善の実践と観察
改善した業務フローを実践し、観察しながら微修正を行います。関係者間での情報共有や意見交換なども交え、状況に合わせて柔軟に「やり方」を工夫し「環境改善」を図ります。
特性は「環境改善」「職業能力開発/向上」「生産性向上」へつながるヒント
働く上での特性は「環境改善」「職業能力開発/向上」「生産性向上」へつながるヒントになります。
「このやり方でいいのか?」
「もっと工夫改善できないか?」
「そもそもこの業務は必要なのか?」
障害者雇用を通じて「やり方」を工夫し「環境改善」され、個人の「職業能力開発/向上」やチームの「生産性向上」につながること。それは障害者雇用が生み出す一つの「価値」だと考えます。
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