株式会社WOWOWコミュニケーションズ(以下、WOWOWコミュニケーションズ)は、WOWOWグループの一員として、多様なコンタクトチャネルに対応したコールセンター運営サービスをベースに、マーケティング分析や品質向上コンサルティング、CRMを起点としたデジタルマーケティングやプロモーションサービスなどの事業を展開する企業です。
2014年から障害者雇用支援サービスサポート付きサテライトオフィス INCLU(以下、INCLU)をご利用いただくWOWOWコミュニケーションズにとって「INCLUは、今や会社になくてはならない存在」とのこと。
そのような存在になるまでの道のりをインタビューしました。(取材日:2023年2月)
WOWOWコミュニケーションズの2019年時のセミナーレポートと併せてご覧ください。
>法定雇用率達成!安定雇用にもつながった障がい者向けサテライトオフィスサービス【WOWOWコミュニケーションズ導入事例】
▼インタビューを受けてくださった方
株式会社WOWOWコミュニケーションズ 経営管理部 人事課 課長 永井 宏志氏
株式会社WOWOWコミュニケーションズ 経営管理部 人事課 米津 晴香氏
従業員数 | 業種 |
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約1,700名(2022年4月1日現在) | 人材(コールセンター運営など) |
INCLU導入前の悩み |
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・障害者雇用の経験が少なく、採用と雇用ノウハウが不足していた ・障害者採用を行ってもなかなか職場に定着しなかった |
INCLU導入後の効果 |
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・障害者雇用のノウハウが吸収でき、各拠点の障害者採用を進めることが出来た ・障害者とのコミュニケーションや面談の方法を習得し、定着に繋がった |
INCLU利用で、業務切り出しや採用ノウハウ習得が実現!
―――改めて、2014年のINCLU導入前後のご状況をお聞かせください。
INCLU導入以前は、ハローワークの合同説明会に参加するなどして採用を進めていました。
法定雇用率未達だったので、障害者雇用は会社として喫緊に取り組むべき課題でしたが、当時はノウハウが不足しており、せっかく採用しても定着しない状況が続いていました。
様々な施策を検討した結果、採用や定着のサポートが得られるINCLU導入に至りました。
―――INCLUの従業員は、主にどのような業務を担当されていますか?
主にデータ分析の業務を行ってもらっています。当社はWOWOWのマーケティング全般を担う会社ですので、データ分析は非常に重要な業務であり、INCLUで働く社員は、当社になくてはならない大切な人財となっております。
―――素晴らしいですね!INCLU利用により、具体的にどのようなノウハウが蓄積できたのか教えてください。
①業務切り出しが安定的に出来るようになった
②面接で確認するべきポイントを学ぶことが出来た
③採用基準の理解が深まった
主にこの3点です。
豊富な経験を持つスタートラインのサポートで多くの学びがありました。例えば、障害に対する配慮の考え方やチーム全体の相性の重要性などです。その学びを自社オフィス内の採用に活かせたことは大きな価値だと考えています。
―――安定的な業務切り出しが出来るようになったポイントはあるのでしょうか?
どのような業務が出来るかイメージできるように、INCLUで行ったことのある業務を一覧表にまとめ、様々な部署に呼びかけました。
また『障害者雇用のための業務』ではなく『今までやりたかったけれど、なかなか手の回らない業務』の観点で声掛けも進めています。
そうすると「〇〇の業務が出来るならこの業務もお願いしたい」と各部署から業務を切り出すことが出来ています。
―――コロナ禍で業務が減少することはありませんでしたか?
コロナ禍でも業務が減少することはありませんでした。ひとえに社員が努力し、スキルを磨いているからこそ、業務依頼も減らなかったのだと思います。
―――いい循環が生まれているんですね。
業務が増えていくことで、スキルや求められるレベルもどんどん上がっています。今ではマクロを組んで業務を行うなど、めきめきとスキルアップして活躍しています。
―――INCLU以外の拠点での採用状況はいかがでしょうか?
INCLUを利用し、採用ノウハウを蓄積できたことで全国にある各拠点での雇用が進み、障害者の実雇用率が2018年には3%を超えました。
障害者雇用を通じてコミュニケーションの本質的に大切な点を学んだ
―――本社とINCLUはどのように連携していますか?
月一回以上は訪問するようにしており、近況確認なども踏まえて面談を行っています。
常駐しているリーダースタッフからの報告もありますが、スタートラインのサポートスタッフの定期面談報告もあり、本社、リーダースタッフ、スタートライン、そして就労移行支援機関とも積極的に連携し、情報共有を行いながら、働きやすい環境づくりに努めています。
―――米津様は2020年から、はじめて障害者雇用の担当になったそうですね。
どのように接したらいいのか、コミュニケーション面で不安に思ったこともありましたが、スタートラインからも様々なことを教えて頂きながら対応してきました。
コミュニケーションを重ねると、障害の有無にかかわらず、傾聴の姿勢を持って共に解決策を考えていくことが大切だと気が付きました。
ミスマッチのない採用を目指し、さらなる障害者雇用の拡大と活躍できる環境整備に取り組む
―――今後の障害者雇用の取り組みについて教えていただけますか?
INCLUで働く社員は、エクセルのマクロを組むなど高度なスキルも習得してきているので、今後もスキルを伸ばして、当社で長く活躍してほしいと思います。
また、スタートラインのINCLUには、人事だけではカバーできないくらいの手厚く専門的なサポートがあり、本当にありがたく感じています。今後はINCLUだけでなく、在宅勤務や各拠点の採用も拡大していきたいと考えていますので、その際のサポートも相談できればと思っています。そのためには業務切り出しだけでなく、社内理解を深めていくことも必要だと考えています。
ミスマッチのない採用を進めるために、もっと幅広く就労移行支援と連携し職場見学や雇用前実習などを実施しながら、積極的に障害者雇用に取り組んでいきたいと思います。
―――温かいお言葉、ありがとうございます!今後もより良い障害者雇用が実現できるよう、サポートさせていただきます!