【講演レポート】HRカンファレンス2023-秋-で発達障害者のマネジメントについて講演しました~約95%が役に立ったとアンケートで回答~

障害者雇用支援を通じて“誰もが自分らしく生きる社会”を目指す株式会社スタートライン (本社:東京都三鷹市、代表取締役:西村賢治)は、11月17日(金)に日本の人事部主催「HRカンファレンス2023-秋-」の特別講演に登壇しました。

■講演概要
タイトル:発達障害がある社員とどのように接すればよいのか~3つの事例から学ぶ、実践的なマネジメント手法~
開催日 :2023年11月17日(金)
開催時間:11:40-12:30
形式  :オンライン(Zoom)
主催  :日本の人事部「HRカンファレンス」運営委員会

※オンライン講演の様子

講演内容

【1】発達障害とは?~どう理解すればいい?
発達障害は、自閉症スペクトラム障害、学習障害、注意欠陥・多動性障害など、同じ診断名でも一人ひとり特性が異なることや、脳機能の障害と位置づけられているものの原因は十分に解明されていないことから、障害そのものを理解することは困難であることをお伝えしました。その上で、障害の社会モデルという考え方を用いて、“働くこと”に障害がある人という認識を持ち、その人の「障害」となっている「環境」に注目する大切さを解説しました。

【2】実践的なマネジメント手法~コミュニケーション編~
実践的なマネジメント手法~コミュニケーション編~では、具体的な事象を用いてマネジメントにおけるやりがちな対応を紹介し、どのようなポイントに留意して接していくべきかを解説しました。

【3】実践的なマネジメント手法~業務編~
業務編では『見える化』という点に重きを置き、課題、改善策、コミュニケーションという3点を『見える化』することで、相互理解が促されることをお伝えしました。『見える化』する工程は、工数がかかるため負担でしかないと思われがちですが、誤認の防止、業務内容の整理、生産性向上などさまざまな副次的な効果が生まれ、これこそがマネジメントの本質であり、障害者雇用が生み出す価値の一つであると解説しました。

【4】   実践的なマネジメント手法~雇用管理編~
雇用管理編では、通院や診断、障害者手帳取得の催促は基本的に推奨しない理由や、障害を理由にした配置転換や評価、雇用条件変更は法律で禁止されていることを解説しました。

■アンケート結果
≪1≫満足度:約95%が役に立ったと回答(とても役に立った:56.5%、そこそこ役に立った:39.1%

≪2≫コメント(一部抜粋)
・見える化の話はまさに全ての課題解決に有効かと思いました。ぜひ取り入れていきたいと思います。

・確認しながら業務を進めるというのは障害に関係なく必要な行為であり、それをもう少しかみ砕いて行うのが良いという事が理解出来た。

・うけとめる、たしかめあう、というシンプルですが、障害者雇用管理において、本質的で指針となるご助言をいただき大変感謝しております。

・障害者雇用がうまくいっている会社は業績もいいといった研究成果があるとのコメントは、なるほどと思いました。また、今回の手法が障害者に関係なく使えるものであるという点に納得感がありました。モヤモヤしていたところがスッキリしました。まさに現場で日々携わっている方のご講演ということで、大変、説得力がありました。

・「働くことに障害がある人」「その人の障害となっている<環境>に注目」「わかり合うよりはたしかめ合う事だ」この3点がとても印象的で、考え方をクリアに出来るキーワードだと感じました。

■直近の他セミナー情報
・12/6(水)12:00~13:00 ※オンライン
【質の高い人材を採用するために】人材紹介会社の最適な使い方をお伝えします!~キャリア採用、障害者採用編~【アールナイン社共催セミナー】
https://start-line.jp/seminar/20231206/

■登壇者プロフィール

マーケティングディビジョン マーケティングユニット マネージャー 吉田 瑛史(よしだえいじ)

企業の障害者雇用支援や障害者の就職・転職支援、特例子会社人事、障害者雇用の業務開発・マネジメント・農福連携などを経験。現在はスタートラインにて、障害者雇用のコンテンツ制作やセミナー講師などに従事。これまで300社、3000名以上の障害者雇用に携わる。

【お問い合わせ】
株式会社スタートライン セミナー事務局
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