年間2000名の選考を行うスタートラインが伝える、障害者雇用成功のポイント

障害者雇用において、「採用してもすぐに辞めてしまう」「どのような方を採用すればいいか分からない」そういった採用・定着に課題を持つ人事担当者様も多いかと思います。

今回は年間約2000名の障害者面接を行うスタートラインより、障害者雇用を成功させるために実践していることをお伝えいたします。

障害者雇用における課題点の洗い出し

これまでの障害者雇用のどこに課題があったのか。まずはどのように自社で人材を採用してきたのかを担当者様へヒアリングします。

「ハローワーク経由」「人材紹介」「繋がりのある就労支援機関からの紹介」
と手法は大きく3つに分けられると思いますが、ハローワーク経由の場合、障害者自身のタイミングで仕事を探している方が多く、就労準備が出来てない、ソーシャルサポートがないという場合もあります。

では、就労準備ができている方をどう見つけるのか。
例えば、就労支援機関へ直接アプローチすることも有効な手段のひとつです。当社は求人内容を支援機関へ直接周知するため、就労意欲が高く、且つ就労準備ができている方に出会うことが可能です。

また、当社は日々1400名以上の障害者を支援しているため、どのような方が安定就労しているか、情報として蓄積されています。
そのため、障害者雇用において「繋がりのある就労支援機関から人材を紹介していただいている」という企業様の場合でも、「どのような質問をすればよりマッチング度の高い人材を紹介していただけるか」もお伝えできます。

安定就労できるかのヒントは今の生活状況にある

数多くの企業様の採用サポートをさせていただきましたが、理想通りの人材確保は難しいことが多いです。
採用おいて応募者の障害状況や職業上の適性だけでなく、既存従業員とのマッチング等確認ポイントが多くあるためです。
ターゲット設定においては、「ここだけは譲れないポイント」を聞くようにしています。
加えて、安定就労においてのポイントもお伝えし、採用目線のすり合わせを行います。

安定就労できるかの判断材料として、面接時にその方の”今の生活状況”を必ず確認します。毎日の生活のことは答えやすく、働く時間より私生活の時間の方が長いため、私生活が安定していることが安定就労に繋がりやすいからです。
就寝・起床時間はもちろん、睡眠の質、相談先があるかどうか、休日の過ごし方なども質問します。

就労支援機関に通所されている方であれば、訓練日数・時間、週5日訓練できるようになったのはいつからなど、その方の生活基盤や就労への準備ができているかなどを確認し、企業様に検討いただける判断材料の提供に務めています。

これだけは押さえておこう!履歴書・面接時のチェック項目

履歴書を見る時、この方がこれまでどのように生活してきたのかを仮説立てします。
学校を卒業して、就職、手帳を取得した時期、支援機関へ入所したタイミングなどの流れの中で、違和感のある部分はないかをチェックします。違和感がある部分を面接でお伺いして、転職回数やブランク期間についても質問しながら、履歴書と齟齬がないかどうかを確かめていきます。

障害については、自身でどれだけ理解をしているのか。
体調が悪い時や気持ちが落ち込んだ時、自分からSOSを発信できるか。気持ちを切り替える対処法があるかなどをヒアリングするようにしています。

面接が終われば、所感についてフィードバックを行います。良い点はもちろん、就業における懸念点もしっかりお伝えします。
以前、「人が大勢いる場所では過ごせない」という方が面接にいらっしゃいました。「だから働けない」ではなく「どうすれば働けるか」「働ける可能性はないか」という視点で担当者様ともご相談し、結果的に採用に至ったケースもあります。

まとめ

障害者雇用においては、私生活が安定していないと安定就労も難しいと考えています。

「入社してもすぐに辞めてしまう」というお悩みを持つ担当者様は、ぜひ面接でその方の”今”をヒアリングすることをオススメします。

当社では面接の同席を含めた採用のサポートを行っておりますので、ぜひ一度お気軽にご相談ください。

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Startline編集部

この記事は株式会社スタートラインの社員および専門ライターによって執筆されています。障害者雇用の役に立つさまざまなノウハウを発信中。