製造業、金融機関、医療情報などの幅広い分野におけるシステム開発・保守・運用に携わっている株式会社ツリーベル(以下、ツリーベル)。
「社員と社会に還元する経営」を企業理念に掲げるツリーベルは屋内農園型障害者雇用支援サービスIBUKI(以下、IBUKI)をなぜ導入し、どのように活用しているのか、インタビューを行いました。(取材日:2023年3月)
▼インタビューを受けてくださった方
株式会社ツリーベル 執行役員 管理本部 人事部 部長 上杉貴彦氏
従業員数 | 業種 |
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800名(2022年8月現在) | IT |
IBUKI導入前の悩み |
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・社内の多くの部署がIT技術関連の専門部署であり、受け入れ体制構築に悩んでいた ・精神障害者の雇用経験が少なく、採用や定着などノウハウが不足していた |
IBUKI導入後の効果 |
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・障害者が安心して働ける環境で雇用が実現できた ・新卒採用など幅広い場面で成果物を活用し、自社の情報発信が出来た |
成果物の活用と採用から定着まで一気通貫で支援してくれるソリューション
―――IBUKI導入前の障害者雇用の取り組みについて教えてください。
当社の事業は、お客様先に常駐する業務が中心のため、現場によって受け入れ体制は異なり、安定した雇用が実現できず、法定雇用率が達成できていない状況でした。
当社は企業理念に「社員と社会に還元する経営」を掲げ、法令遵守はもちろんのこと、どのように課題を解決していくべきかを模索していました。そんなときにスタートライン社様と出会い、IBUKIのことを知りました。
―――なぜIBUKIを選ばれたのですか?
主に2つあります。
1つ目は「成果物活用のイメージが沸いた」ことです。
成果物をしっかり活用したいという思いがあったのですが、IBUKIの成果物は広報や福利厚生で活用できるイメージが具体的に沸きました。
―――2つ目はどのような理由でしょうか?
2つ目は「採用~定着まで一気通貫のサポート体制がある」ことです。
これまで当社では精神障害者の雇用経験が少なく、採用や定着に不安がありました。
IBUKIではスタートライン社による採用の母集団形成、採用選考、チーム編成、定着面談など、一気通貫のサポートがあり、雇用経験の少ない当社でも安心して障害者雇用を進めることが出来るのではないかと感じました。
主にこの2点が、当時の当社が抱えていた課題をクリアできるソリューションだと感じ、IBUKIの導入を決めました。
広報や福利厚生、採用活動の場面でも活かされている成果物
―――IBUKIでは現在どのような成果物を作っていますか?
野菜とハーブティーを主に作っています。
野菜は定期的に社内で配布会を行い、福利厚生に役立てています。配布した野菜の感想はIBUKIで働く社員に積極的にフィードバックし、モチベーションアップにもつながっているようです。
そのほか、フードバンク埼玉を通じたハーブティーの寄贈も始めました。
>詳細:NPO法人フードバンク埼玉のフードバンク活動の賛同について
―――ハーブティーは他にどのように活用されていますか?
ハーブティーは新卒や中途採用の就職イベント、また内定式でも活用しています。
近年の新卒採用では、仕事を通してどのように社会に役立っているのか、社会貢献が叶えられる企業なのかという会社の社会貢献性も重要な要素になっていますので、当社の理念や想いを発信するため、IBUKIで作ったハーブティーを活用しています。
―――採用イベントや内定式で、IBUKIのことをどのように伝えていますか?
障害者雇用のためというより、ツリーベルの仲間が広報や福利厚生の業務を行っている場所と伝えています。
必要な配慮はしながらも、障害の有無で線引きするのではなく、当社社員として変わらずに接しているため、そのように伝えています。
専門的な支援の重要性に気付かされた
―――IBUKIを利用することで、得られたことはありますか?
スタートライン社のサポートを受けながら面接や定期面談を行っていく中で、支援機関との連携方法も学べました。
職場以外の時間に関しては各支援機関のサポートがあることで、職業生活がより安定し充実することもあります。
より良い職業生活のためにスタートライン社や支援機関など専門家の皆様からのアドバイスは非常に重要だと気づきました。
―――IBUKIで働く社員からはどのような声が上がっていますか?
誇りをもって働けているようで、今後も長く勤めていきたいという声を聞いています。
今後はIBUKIの現場からも積極的に成果物の提案などがあると、さらに良い循環が生まれるのではないかと感じています。
―――今後の障害者雇用についてどのようにお考えですか?
これからの社会にとっても障害者の活躍は非常に重要だと感じていますので、当社だけでなく、日本の未来のためにも、障害者雇用を積極的に進めていきたいと考えています。
IBUKIについては社内報で定期的に発信していますが、もっと社内の障害者雇用に関する理解を深める取り組みも検討し、IBUKIで働く社員のキャリアなども検討していきたいです。