東証プライム上場企業のサンネクスタグル―プ株式会社のグループ会社で社宅アウトソーシング業界のリーディングカンパニーの日本社宅サービス株式会社。
IBUKIが生みだす障害者雇用の価値についてインタビューしました。(取材日:2023月2月)
▼インタビューを受けてくださった方
サンネクスタグル―プ株式会社 人事グループ ゼネラルマネージャー 米田 征弘氏
従業員数 | 業種 |
---|---|
633名(2022年6月末日現在)※グループ連結 | 不動産業 |
IBUKI導入前の悩み |
---|
・ホールディングス化を進めている中で、障害者雇用未達の状態が続いていた ・業界特性上、十分なサポート体制の構築が困難だった |
IBUKI導入後の効果 |
---|
・様々な背景や経験がある社員が、会社に貢献できる場所を創出できた ・成果物が、コミュニケーション活性化と従業員満足度向上に繋がっている |
会社の想いとIBUKIの想いが重なり実現した障害者雇用のカタチ
―――IBUKI導入の経緯を教えてください
2018年に東証一部に指定変更し、2020年にホールディングス化を進めている中で、障がい者雇用が未達の状態が続いており、様々な施策を検討しておりました。
―――どのような施策を検討されたんですか?
本社事務職雇用やサテライトオフィスなどです。
しかし、当社は顧客の従業員の個人情報を膨大に扱っており、セキュリティの観点から環境や業務フローなどに十分なサポートができるかが懸念になっていました。
―――そんな中、最終的にIBUKI導入に至った理由は何だったでのしょうか?
創業時の想いや企業理念とリンクしたとのことでした。
当グループ理念や行動規範には、「集う人々の幸福と夢の総和の実現」や「多様な価値観の受容」があります。その点が、IBUKIの多様な人が自分らしく働ける場を創出するという想いや社会的価値とリンクして最終的に導入に至ったと聞いております。
障害者雇用の豊富な経験があるからこそ実感するIBUKIの存在意義
―――米田様はIBUKIを初めて聞いた時、どう感じられました?
詳細を知るうちに社会に必要な場所だと考えるようになりました。
―――なぜそう考えるようになったのですか?
私は昔、別の会社で障がい者雇用部門を立ち上げ、約80名の障がい者を雇用し、社員の特性を活かして事業を軌道にのせた経験があります。その際、障がいをお持ちの方にも様々な経歴や特性がある人がいて、それぞれに合った場所、ステージがあることを実感しました。
IBUKIも同じように、様々な背景や特性がある人がやりがいをもって働ける場所だと感じ、会社に必要な一つのカタチだと考えた次第です。
―――障害者雇用のご経験が豊富だからこそのお言葉ですね。
働く意欲は高いのですが、働くことに自信を無くしている人もいらっしゃると思います。そんな人が、安心できる環境で「できること」を増やしながら、働くことに自信が持てるようになる。それは企業就労だからできることだと思います。
そういう意味でもIBUKIは会社にとって必要な場所であり、働く意欲を持つ人を会社として受け入れ、共に幸せを追いかけたいと思っています。
―――IBUKIを利用している中で意識されていることはありますか?
本社と物理的に場所が離れているので、コミュニケーションの頻度を増やすことを意識しています。具体的には、現場の管理者と週1回以上はオンライン面談を実施し、月1回以上は現場に行き、障がいがある従業員とも直接コミュニケーションを取るようにしています。
―――コミュニケーションは大事ですね。
同じ当社の従業員なので、密なコミュニケーションを取ることは当たり前なことですが、仕事をする中で様々なことがありますし、物理的に場所が離れていることもあるので意識するようにしていますね。
―――どのようなお話をされるんですか?
基本的に近況の確認です。面談の中で、ずっと働きたいと言ってくれるメンバーも多く、近くに引っ越したいという相談も受けたりしています。
―――ずっと働きたいと言ってくれることは嬉しいですね。
業務内容自体が好きでIBUKIで働いている社員もいれば、過去に様々な経験があったので、自分が会社に貢献できる場所としてIBUKIの良さを感じてくれている社員もいます。
それぞれに背景があり、今活躍できるステージがある、そのステージを提供することも会社として必要なことだと思います。
会社や社会にとって障害者雇用だからこそ生みだせる価値がある
―――成果物はどのように活用されていますか?
主にハーブティーを作っていますが、福利厚生の一つとして社内配布しています。非常に人気で、配布開始すると1時間も経たずに品切れになることもあるんです。
―――大好評なんですね!
配布を心待ちにしている社員も多くいます。IBUKIの社員の発案で、成果物にメッセージカードを付けるようにしたところ、たくさんの部署から、IBUKIの社員へ感謝を届けたいと声が上がりました。
―――自然にそのような声が上がることは嬉しいですね!
個別の感謝カードや写真付きのメール、40人ほどのメッセージを書いた色紙など、様々な形で各部署から感謝の声がカタチとなって届いています。
それをIBUKIの社員に見せると、モチベーションが上がり、双方向でコミュニケーションが生まれ、従業員満足度の向上にもつながっています。それは、人事としては非常に嬉しいことですし、会社として目指している姿でもありますね。
―――まさに障害者雇用によって生まれた価値ですね。
そうですね。直接的な事業貢献だけでなく、障がい者雇用だからこそ生みだせる価値だと思います。社内では非常に好評なので、今後はさらなる価値を生み出すために、社外活用を検討したいと思います。
―――最後にメッセージをお願いします。
サンネクスタグル―プ5社の事業の軸は「住まい」であり、すべての方々にとって快適な住まい環境を提供することがグループとしての軸でもあります。
また、住まい環境、サービスだけに留まらず、障がい者雇用をはじめとする働き方の工夫など、多様な価値を多様な方々に届けることで、人の幸福を創造していきたいと思います。
※障害者の表記について
以下理由より常用漢字表記を使用しておりますが、日本社宅サービス様発言箇所は、ご意向により「障がい者」と表記としております。
≪障害者の表記について≫https://start-line.jp/shougai/