【ブロードリーフ導入事例】多様な人材が活躍する社会へ!屋内農園型IBUKI導入で就労機会の拡大を実現

⾃動⾞整備業、鈑⾦業、⾞両販売業、部品商などのカーアフターマーケットを中心に、様々な業種、業界向けのITソリューションを提供している株式会社ブロードリーフ
同社のサステナビリティ方針に沿った取り組みの一環として、屋内農園型障害者雇用支援サービス IBUKI(以下、IBUKI)活用事例を伺いました。

▼インタビューを受けてくださった方
株式会社ブロードリーフ 組織人材戦略室 上席室長 伊藤 豪浩氏
株式会社ブロードリーフ 組織人材戦略室 組織人材管理課 木村 里恵氏

従業員数業種
950人(2022年12月末現在)IT

IBUKI導入前の悩み
・障害者雇用を進めたくとも、障害者の受け入れ部署が一部に集中しすぎていた
・障害者雇用の法定雇用率未達で行政指導対象となる可能性があった
・障害者雇用の在り方として、多様な人材の雇用創出と活躍が可能な会社へ転換したかった
IBUKI導入後の効果
・障害者雇用が一部の部署に集中することなく、人員配置と業務の最適化ができた
・障害者の法定雇用率を達成し、数年後の法定雇用率 UP をみすえた法令順守体制を構築できた
・障害者雇用の在り方として、多様な人材の雇用創出と活躍が可能な組織体制を構築することができた

IBUKIなら当社のサステナビリティ方針に沿った障害者雇用の在り方を実現できる

―――IBUKI導入前の障害者雇用における課題を教えてください。

伊藤氏

当初は、障がい者にも通常業務を担ってもらうべく、社内への認知・周知を通じて、障がい者を受け入れてもらえる部署を探しながらの活動だった為、なかなかうまくいっていませんでした。

その結果、一部の部署に受け入れ先が集中し、この様なやり方では限界を感じていましたね。法定雇用率未達の状況で、行政指導対象の瀬戸際でした。

―――どのように経営幹部の方々からIBUKI 導入の理解を得られたのでしょうか?

伊藤氏

このまま同じスキームをやり続けてもうまくいかないと思い、管理本部長とも相談して、“雇用率達成への数値が足りないから”などの消極的な姿勢ではなく、当社のサステナビリティ方針に沿って障がい者雇用に取り組む方がよいのではという結論にいたりました。

当社は、企業理念を「感謝と喜び」と定め、「感謝と喜び」の好循環が起きるような社会システムの実現を目指している企業です。

当社のサステナビリティ方針においては、「多様性を尊重し、誰もが働きがいをもって働ける会社の実現」を目指しています。これが、IBUKI に関してもマッチしたことが挙げられます。

―――IBUKI導入の決め手は何だったのでしょうか?

伊藤氏

IBUKI以外の農園型障害者雇用サービスも検討していましたが、利用経験がなかったので比較が難しかったです。

ただ、比較検討する中で、IBUKIの障がい者雇用に対する考え方と、それに基づいた事業内容に共感したことが大きかったですね。

障害者採用はスムーズに!導入後、在宅勤務(待機)になるも前向きな声

―――IBUKI導入後のご状況はどうでしたか?

木村氏

2020 年 12 月に IBUKI 飯能ファームの稼働を開始したのですが、すぐに新型コロナ感染症対策による 2 回目の緊急事態宣言発令となり、出社できなくなってしまいました。

当社は、在宅勤務(⾃宅待機)で対応したのですが、ファームで業務ができない社員のモチベーション維持や、業務調整は大変でしたね。

木村氏

2021 年 4 月頃に緊急事態宣言が明けて出社になるのですが、再び新型コロナが猛威を振るうことになりました。

緊急事態宣言下でも通常通り出勤してハーブ栽培に従事されている企業もあったのですが、当社では社員の安全確保を最優先として、在宅勤務をしていただきました。

その間、フォロワー(管理者)※1から毎日 IBUKI で働く障がい者のメンバーに電話で本日の業務指示を出して、その内容を報告してもらったり、マニュアルの読み込みや、ハーブの特性を調べて共有してもらったりと、密にコミュニケーションをとっていました。

皆さんからは「早く出社してハーブをつくりたい」「みんなに会いたい」など業務に対して前向きな声が多かったです。

その後、本格的に出社できるようになったのは 21年10月頃からでしょうか。

みなさん、待ちに待った出勤でしたので、栽培室に全員が揃った時は感慨もひとしおでした。

―――障害者採用はうまくいきましたか?

伊藤氏

採用活動はスムーズだったと思います。

スタートラインのアドバイスをもとに採用し結果的に、採用したメンバーは、誰 1 人離職することなく継続して就労しています。その時の採用基準のアドバイスは、後述しますが、今回 IBUKI ファームを入間でも拡張する際にも有効活用でき、採用のノウハウとなっており、非常にありがたかったです。

―――いざ本格的に出社となった際のIBUKIで働く皆さんの様子はどうでしたか?

木村氏

すごく嬉しそうでしたね。

当社では主にハーブを栽培しているのですが、実際に作業してみるとマニュアル通りにいかないところもあって、どうやったら、もっと品質のよいハーブを安定的に収穫できるのか、皆さんでいろいろな意見を出し合って、試行錯誤しながら協力して取り組んでいきました。

―――スタートラインのサポートはどうですか?

木村氏

非常に手厚くサポートいただいています。

専門知識のあるスタッフから現場で起きていることの共有はもちろん、一人ひとりの成長であったり、チームとしての協調性や団結力向上であったりと日々、プラスアルファのご提案をもらえるので、とても信頼していますし、ありがたいなと思っています。

ダイバーシティ&インクルージョンが当たり前の社会を目指して

―――成果物の活用方法について教えてください。

木村氏

CSR や営業活動、社内エンゲージメント向上への活用方法を検討しています。

年明けにグループ会社も含めた全社員が参加する経営方針発表会を開催したのですが、参加者 1 人 ひとりにIBUKI 特製ハーブティーを配布し、認知を広げたいと考えて、ファームのメンバーに増産に取り組んでもらいました。

配付に向けて、事前に試飲会を実施し、社員の声を反映して栽培する種類を決定しました。

特に人気の高いブレンドを 3 種類にしぼり、オリジナルブレンドとして全部で 900 パックを作成してもらいました。

経営方針発表会では、人事部門の社員が手渡しで全参加者に配布したんです。実際にハーブティーを飲んだ社員から多くのコメントが寄せられたのですが、美味しかった、また飲みたいとの感想や、応援メッセージ、ぜひ販売してほしいという声もあって、ファームのみなさんの励みになっています。

今後は、お客様向けのノベルティなど様々なツールで活用したいと考えています。

ハーブティー以外にも調理に使えるミックスハーブや入浴剤など、成果物もいろいろなアイデアが上がっているので、引き続き、検討していきたいですね。

ハーブティーパッケージ
経営方針発表会のハーブティー
経営方針発表会のハーブティー
経営方針発表会ハーブティー配布の様子

―――社内向け啓発活動は行っていますか?

伊藤氏

障がい者雇用や合理的配慮、さらにチームとして成果を上げることを目的とした勉強会を開催しています。障がいも一つの個性と捉えて、互いの個性を生かしたチームビルディングについてのワークショップのような感じですね。

“どうやってお互いを尊重したら良いか“、“どうやったらみんなで同じ方向を向けるか”などを考えてもらいました。

結果、「新たな気づきがあった」など、社内からも非常に好評で、今後も継続していきたいと考えています。

―――今後の展望を教えてください。

伊藤氏

現在、私たちは IBUKI 飯能ファームに加えて、2023 年 5 月から IBUKI 入間ファームを新規で立ち上げました。

入間ファームは、グループ会社である株式会社タジマと連携し、ブロードリーフグループとして協働運営をする形で新たなチャレンジをしています。

IBUKI での活動を通じて、ブロードリーフグループ全体として、多様な人材が活躍できる会社の実現へ向けて取り組んでまいります。

IRUMAFARM
IRUMA FARM

※1 ブロードリーフでは管理者のことを「障がいのある皆さんをフォローし協働する方」という意味を込めて「フォロワー」と呼んでいます

・障害者の表記について
当社では、以下の理由より常用漢字表記を使用しておりますが、ブロードリーフ様のご意向により発言箇所は「障がい者」と表記としております。
≪障害者の表記について≫https://start-line.jp/shougai/

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企業事例③

屋内農園型雇用支援サービス実績No1~障害者雇用で新たな価値を創造する

屋内農園型障害者雇用支援サービス IBUKI

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担当:インサイドセールス 田代(TEL:050-5527-8581)

この記事を書いた人

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株式会社スタートライン 吉田

企業の障害者雇用支援や障害者の就職・転職支援、特例子会社人事、障害者雇用の業務開発・マネジメント・農福連携などを経験。現在はスタートラインにて、障害者雇用のコンテンツ制作やセミナー講師などに従事。これまで300社、3000名以上の障害者雇用に携わる。