Start NEXT!読者のみなさまこんにちは!株式会社セプティメルスポーツの水上航太郎です。いよいよリオデジャネイロオリンピック・パラリンピックが間近に迫ってきました。2020年東京開催が決定してから初めての夏季大会であり、夏のパラリンピック種目をテレビなどで初めて観る方も多くいらっしゃると思います。ルーツを辿ると古代ギリシャにまで遡るオリンピックとは異なり、パラリンピックはまだ歴史の浅い大会ですから、新しいスポーツ大会が成長していくのを現在進行形で楽しむことができるのではないでしょうか。
第1回パラリンピックは1960年のローマ大会。これは当初、第9回国際ストーク・マンデビル競技大会として開催され、後に第1回パラリンピックと認定されたものです。ストーク・マンデビルとは、パラリンピックの父として知られるルードヴィッヒ・グットマン博士が勤務した病院のある街で、そこで第二次世界大戦後に傷痍軍人のためのスポーツ大会を開いたのが、パラリンピックの歴史のスタート地点とされています。
その原点を訪れたのは2014年のこと。ロンドンから電車とバスで1時間半ほどの道のりでした。ストーク・マンデビル病院に到着すると、正面入口にパラリンピックのマークを発見(タイトル画像)。付近にはグットマン博士の銅像もありました。ここが1つの歴史の原点であることが、このような形で示されているのは素晴らしいことだと感じます。
ここは現在も運営されている病院なので、あまり敷地内をうろうろすることができません。しかし、病院裏手にあるスポーツセンターや、かつてストーク・マンデビル競技大会の舞台だったであろう陸上競技場へは公道を通って向かうことができます。
ストーク・マンデビルを訪れたら、もう1つ見ておきたいのが黄金のポスト。病院正面の道路を渡ったところにあります。
これは2012年ロンドンオリンピック・パラリンピックのレガシーの1つ。英国の郵便局ロイヤルメールが、大会を盛り上げる目的でポストを塗り替えたものです。当初はオリンピックで金メダルを獲った選手にゆかりのある土地のポストが対象でしたが、後にパラリンピック金メダリストも対象となりました。これが非常に好評で、元々は大会期間中のみの一時的な塗り替えの予定だったのが、恒久的に金色のままにすることになったそうです。
ポスト側面のプレートには、パラリンピック誕生の地であるストーク・マンデビルの歴史的な役割を記念する、と明記されています。金メダリストを称える目的の黄金ポストですが、歴史的な原点に敬意を払うためにこの場所に設置することになったのでしょう。
パラリンピックの原点であるストーク・マンデビル競技大会と、史上最も成功した大会とされる2012年ロンドンパラリンピック。これらの過去と現在をつなぐ黄金のポストは、歴史が現在進行形で作られることを示すと同時に、未来へのメッセージを発信しているように感じました。
黄金のポストの設置場所と理由はwebサイトで確認できますので、興味のある方はご覧になってください。
Gold Post boxes | Gold Postbox Finder
株式会社セプティメルスポーツ 水上 航太郎 1981年札幌市生まれ。 1993年のJリーグ発足をきっかけに、スポーツ観戦がライフワークの1つとなる。サッカー好きが高じて大学卒業後にバルセロナに渡り、現地で日本向けのライター職などをしながら3年スペインに滞在。帰国後はIT関係職に就きスポーツを趣味として楽しんでいたが、2013年に株式会社セプティメルスポーツを設立し現在に至る。 趣味は旅行とスポーツ観戦。最近特に好きなスポーツはアメフト、クリケット、ボッチャ。 株式会社セプティメルスポーツ パラタイムズ |
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この記事は株式会社スタートラインの社員および専門ライターによって執筆されています。障がい者雇用の役に立つさまざまなノウハウを発信中。