【後編-利用のメリット】135社の企業から選ばれている屋内農園型障害者雇用支援サービスIBUKI

目次


はじめに

前編では屋内農園型障害者雇用支援サービスIBUKIについて

・スタートラインがIBUKIで解決したい障害者雇用への想い
・IBUKIの概要 をお伝えしました。

>こちらもご覧ください 【前編】135社の企業から選ばれている屋内農園型障害者雇用支援サービスIBUKI

後編のコラムでは ・企業がIBUKIで障害者雇用を行う5つのメリット をお伝えします。
前編と合わせてぜひご覧ください。

1.障害者雇用の課題のおさらい

前編でもお伝えした通り

・業務創出
・ファシリティ面のサポート
・障害者/障害特性に対する周囲の理解

上記3点が、厚生労働省アンケートからも読み取れる『企業が抱える障害者雇用の大きな課題』です。

さらに、障害者の職場定着率も大きな課題となっております。
下記は障害者職業総合センターの調査研究結果ですが、 精神障害者は50%以上が、身体障害者は40%近くが一年以内に離職しています。
>引用:障害者職業総合センター 障害者の就業状況等に関する調査研究

以上より、企業が障害者雇用でクリアすべき課題は、

・業務創出
・ファシリティ面
・障害理解(採用時や雇用後)
・定着のためのフォロー体制

など、非常に幅広く、多くの場面や関係者を巻き込んで推進する必要があります。

そんな企業が抱える課題を解決するひとつの方法が、IBUKIです。

それでは、IBUKIの5つのメリットを見てみましょう。
IBUKIでの障害者雇用は

・採用時の全面的なバックアップ
・職場の1年定着率の高さ
・安定した業務量の創出
・ダイバーシティの体現
・社会課題解決

という企業の抱える課題を解決し、5つのメリットを得ることが出来るサービスです。

2. IBUKIで障害者雇用を行うことのメリット5つ

2-1.採用時の全面的なバックアップ

障害者の採用時、適性や能力を十分把握出来るかというお悩みは、障害種別に関わらず抱いているものです。
>参考:厚生労働省 平成30年度障害者雇用実態調査(令和元年6月25日)

スタートラインは2009年の創業時から、障害者雇用の支援に特化した事業を行い、10年以上、企業の障害者採用に関わってきました。

その知見から

・業務遂行能力の確認
・通勤面の安定性
・障害受容度の確認
・想定される懸念事項のアドバイス
・必要なフォロー体制の提案
・ソーシャルサポート(支援機関、医療機関、家族等)の有無と関係性

など、全面的な採用のバックアップを行っています。
特に今まで採用したことがない障害特性のある方の採用は、面接でどのようなことを聞くべきなのかという不安があると思います。

スタートラインではそのような企業ご担当者様にもご安心いただけるよう、面接時のポイントも細かくお伝えします。

また、採用時における本人の見極めも大事ですが、一緒に働くメンバーとのチームバランス/相性も非常に重要です。
その点も含めた採用アドバイスも行っているため、IBUKIでは安定雇用につながっています。

全面的な採用バックアップにより、はじめて障害者雇用を行う企業様から新たな障害特性のある方の採用を行う企業様まで、安心かつ効率的に採用活動できます。
また、弊社のバックアップを通じて知見を得ることで、将来的な障害者採用のノウハウを蓄積することもできます。 

2-2.職場の1年定着率の高さ

予期せぬ早期退職は企業にとって下記が想定されます。

・採用計画のずれ
・採用費用の膨らみ
・選考や面接の業務負担
・職場定着への悩みの増幅
・受け入れ現場の負担増加

その中で、IBUKIの職場1年定着率をご覧ください。

屋内農園型障がい者雇用支援サービスIBUKIの障がい者の職場1年定着率

IBUKIの職場1年定着率は約80%を誇っています。

スタートラインでは日々約1,200名の障害者の就労定着サポートを行っており、以下のことなどを行っています。

・IBUKIファーム就労時、一人ひとりへのアセスメント面談(1.5時間~)
・通学時や支援機関通所時の振り返り分析&今後の対応について
・就労経験がある場合、退職時の理由の分析
・サンプル業務の実施&取り組み方の傾向分析
・個人に合わせた補完手段の確立
・他者へのかかわり方のアドバイス(出退勤時の挨拶、休憩時間中の過ごし方など)
・ファームでのトラブルがあった際の初期対応
・トラブルの原因&初期対応結果報告
・管理者とスタートラインサポートスタッフによる定期面談

特にアセスメント面談については障害者1人につき、1.5時間~時間をかけて行います。

独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構で障害者の職業リハビリテーションの実践や研究開発に従事したスタッフの監修を受けたツールを使い、障害者本人も気が付いていない性格や特性などを紐解くのがアセスメントの目的です。

厚生労働省も、雇用と福祉、双方の観点からアセスメントの必要性と重要性を謳っています。
>参考:厚生労働省 障害者雇用・福祉施策の連携強化に関する検討会報告書(令和3年6月8日)

アセスメントを行うことで

・ストレス要因、耐性の把握
・ストレスマネジメント(=対処法の確立)
・セルフケア手法と実践の促進

など、定着に最も重要なポイントを紐解き、その点に対する細やかなサポートにより、安定雇用/高い定着率を実現しております。

その結果、企業は法定雇用率や人事戦略が達成でき、さらには、定着のためのノウハウを蓄積することもできます。

2-3.安定した業務量の創出

障害者雇用の大きな課題に『業務創出』がありますが、IBUKIは屋内農園で年間を通じて、週5日/30時間の安定した業務量を創出しています。


図:1週間の勤務スケジュール例

障害者雇用の課題に『業務創出』があることを冒頭でお伝えしました。
上記のスケジュールをご覧いただいてわかるように、担っていただく業務は栽培業務だけではありません。

【IBUKIで働く障害者の業務例】
▼栽培業務
・種まき
・水やり
・栽培器具の整備/洗浄
・鉢の選定/伐採
・植物装置/栽培室の清掃
・栽培物の収穫…など

▼加工業務
・ドライ加工
・乾燥ハーブの裁断
・袋詰め
・オリジナル成果物の製作
・パッケージング作業
・出荷作業…など

栽培から加工/出荷まで、幅広い業務があります。

また、成果物の活用方法も非常に幅広く、次項でご説明する通り、ダイバーシティやSDGs活動にも活用されています。

2-4.ダイバーシティの体現

日本では少子高齢化に伴い、生産年齢人口が減少しています。
その状況に対応するため、性別、人種、国籍、宗教、年齢、学歴、職歴、障害の有無などの多様性を活かし、企業のイノベーションに繋げるダイバーシティの促進は大変重要な経営課題の一つとなっています。
企業はダイバーシティ促進の姿勢をどのように体現していくか検討されていることでしょう。

IBUKIではファームで育てた栽培物を生かし、

・株主総会で、ダイバーシティ推進取り組みの事例として紹介
・新卒採用面接で、CSRレポートのリンクをQRコードに埋め込み、発信を行う
・社内理解促進のため、従業員の共有スペースに置き、アピールする

など、企業内外問わず、様々に活用しています。

乾燥加工したハーブティーを計量しティーバッグへ詰め、企業オリジナルデザインのパックに包装などをご提案しています。


※写真:栽培物加工例

加工した栽培物は、「言葉」ではなく実活動(成果物)として自社のダイバーシティに対しての取り組みを体現することができ、次項の通り「社会課題解決」にまでつながっていきます。

2-5.社会課題解決

SDGsに対し、企業がどのような姿勢で取り組み行動を起こすか、大きく注目されています。
日本だけが掲げている目標ではなく世界的に取り組むべきものとして国連で掲げられた目標です。
目標8(経済成長と雇用)では、

8.3 2030年までに、若者や障害者を含む全ての男性及び女性の、完全かつ生産的な雇用及び働きがいのある人間らしい仕事、並びに同一労働同一賃金を達成する。
>引用:外務省 JAPAN SDGs Action Platform

と目標が掲げられています。

企業が障害者雇用に取り組むことは、

・共生社会の実現に向けた障害者施策の推進
・「心のバリアフリー」の推進
・障害者の就労支援

など、法定雇用率達成だけではない観点からも重要です。

また『誰一人取り残さない』ために、日本では障害者の工賃・賃金向上も目指しています。

障がい者の賃金と工賃

>参考:厚生労働省 令和元年度工賃実績の詳細

上記の図は、企業就労と福祉就労の工賃・賃金の違いのまとめです。
IBUKIを利用することで、このような社会課題解決のためにアクションを起こしている企業である発信が可能になります。

大丸有ACT5
>引用:大丸有SDGsACT5 公式サイト

 

>参考:大丸有 ACT5 無農薬ハーブティーから知る、働き方の可能性​ ~食べる・楽しむ・学ぶを通して~

3.まとめ

障害者雇用を取り巻く環境は、以下の通り大きく変化しています。

・法定雇用率の引き上げ
・引き上げに伴う雇用不足数(約4万~9万人)
・就労準備中の求職者数(約3.4万人)
・求職者の変化(精神障害者の急増)

など、それに伴った課題も浮き彫りになっています。

・法定雇用率の持続的達成
・新たな”層”の雇用創出
・適正に合った業務創出
・採用~定着までのサポート体制

など、さらには、少子高齢化、ダイバーシティ、SDGsなどの社会課題も加速しています。

これら「障害者雇用の変化、課題」「社会課題解決」に対して、IBUKIを活用している企業は以下を実現しています。

1.採用から定着まで専門スタッフサポートによる法定雇用率の持続的達成
2.精神、知的障害者、シニア層など幅広い雇用創出による社会課題解決
3.成果物活用によるSDGs、CSR活動で、社内外の企業ロイヤリティ向上

IBUKIの見学や詳細なお打ち合わせももちろん承っています。

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疑問点などがあればお気軽にお問合せくださいませ。

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株式会社スタートライン マーケティングディビジョン 新井真春
MAIL dmarketing@start-line.jp TEL  050-5893-8926 FAX 0422-38-5680

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この記事を書いた人

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Startline編集部

この記事は株式会社スタートラインの社員および専門ライターによって執筆されています。障害者雇用の役に立つさまざまなノウハウを発信中。