障害者就業支援を通じて“誰もが自分らしく生きる社会”を目指す株式会社スタートライン (本社：東京都三鷹市、代表取締役：西村賢治)は、2025年5月に社内大学として「スタートラインユニバーシティ（以下、SLU）」を設立しました。SLUのプログラムは、従業員のスキル向上とキャリア開発を支援するために設計され、SLUを通して従業員が自己成長を実感し、キャリアを築くための最適な環境を提供します。
スタートラインユニバーシティ（SLU）設立背景
スタートラインは「自分をおもいやり、人をおもいやり、その先をおもいやる。」という企業理念を掲げ、一つでも多くの選択肢をつくり、多様な人々の可能性を拡張することで、誰もが自分らしく生きる社会を目指しています。2009年の創業以来、多様な働き方を創造し、今後も発展し続けるためには従業員の自己成長が不可欠となります。そのためには、学ぶ環境と学んだことを実践する場が必要であり、SLUを設立しました。
障害者就業支援には、障害種別や特性に応じた専門的な知識が求められます。当社ではCBSヒューマンサポート研究所という研究部門が主体となり、効果的な支援方法やプログラムの開発に取り組んでいます。
具体的には、人間の言語行動を理解するための関係フレーム理論（Relational Frame Theory, RFT）、認知行動療法（CBT）の一種であるアクセプタンス＆コミットメント・セラピー（Acceptance and Commitment Therapy, ACT）、個々のクライアントに最適化された治療を提供する心理療法の新しいアプローチとされるプロセスベースドセラピー（Process-Based Therapy,PBT）などを用いて、障害者就業支援を担当する社員が適切に支援できるよう教育研修、ツールを作成するなどしています。 障害者就業支援の現場のことを十分に理解した上で、科学的な根拠のある支援技術を適用させていくことは、外部講師を招いた研修では習得しづらいと考え、社内大学を設立する運びとなりました。
SLUとは
SLUは、スタートラインに所属する全ての従業員が自己成長を実感し、キャリアを築くための最適な環境を提供することを目的としています。
プログラムの特徴
SLUのプログラムは、基礎コースと専門コースに分かれており、従業員が必要なスキルを段階的に習得できるよう設計されています。さらに基礎コース、専門コースの他に支援技術に特化した支援技術レベル別コースが用意されています。
- 基礎コース：業務に必要な基本的なスキルを効果的に学び、職場でのパフォーマンスを向上させます。
- 専門コース：リーダーシップやマネジメント、特定の業務に直結した高度な知識や技術を習得し、キャリアアップに役立てます。
- 支援技術レベル別コース：初級からマスターまでの支援スキルを体系的に学び、各階層に応じた研修やOJT（オン・ザ・ジョブ・トレーニング）を通じて実践的なスキルを身に付けます。
最上位のマスター育成コース
SLUの中でも特に注目すべきは「マスター育成コース」です。このコースは、支援技術レベル別コースの最上位に位置し、支援技術のスペシャリストを育成するためのプログラムであり、コース修了後、卒業試験に合格した暁には「マスター」として公式に資格認定されます。
- コース内容：CBS（文脈的行動科学）を中心とした職業リハビリテーションサービスのプロフェッショナルを目指します。
具体的には、応用行動分析、認知行動療法、アセスメント手法、カウンセリング面談、セルフマネジメント、ソーシャルサポート、など、多岐にわたる内容を学びます。 - プログラム総数：74時間（見込み）で、通常授業と特別授業を含みます。オンライン受講も可能であり、地域を問わず参加できます。
今後の展望
マスター育成コースの第1期生は、応募多数により選考の結果、18名の社員が選ばれました。スタートラインは、SLUを通じて従業員の成長を支援し、企業全体の競争力を高めることを目指しています。また、SLUのカリキュラムは順次拡大・拡充される予定であり、従業員のスキル向上とキャリアアップを継続的にサポートしていきます。SLUで知識を得て、その知識を現場で実践することで経験値を高め、 このサイクルを繰り返すことで従業員の自己革新を促し、障害者就業支援のプロフェッショナルな人材を輩出していきたいと考えています。
株式会社スタートライン クリエイティブ・ブランディング広報 藤野祐輝
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