障害者就業支援を通じて“誰もが自分らしく生きる社会”を目指す株式会社スタートライン (本社:東京都三鷹市、代表取締役:西村賢治)は、7月9日(火)に八王子市立宮上中学校の特別支援学級に通う21名の生徒に向けて、特別授業「進路を考える会」を担当したことをお知らせします。仕事をする際に心掛けること、中学生である今何を学ぶべきかをお伝えし、生徒はもちろんのこと保護者も真剣に耳を傾ける様子がありました。
「進路を考える会」概要
日時:2024年7月9日(火)13:30~15:30
会場:八王子市立宮上中学校
人数:特別支援学級生徒21名※保護者の参観あり
内容:第1部 障害のあるお子さんを持つ親の話(司書の先生)
第2部 社会に出て働くということ(スタートライン)
障害のあるお子さんを持つ親の話
宮上中学校で司書を務めていた先生の障害のあるお子さんが、特別支援学校に進学後、福祉施設に入所し、その後、企業就労したエピソードをお話いただきました。
「私の子供は中学卒業後、企業への就職率が93%と言われる特別支援学校に入学しました。2年生になり企業実習が始まりましたが、初めて訪れる実習先で、2週間という短い期間で環境に慣れ、求められる成果を出すことの難しさを実感しました。何度企業実習に行っても内定をもらうことはできず、他の子供が内定を得ていく姿を眺めることしかできませんでした。就職率93%と言われる学校で、まさか自分の子供が企業に就職できないとは思っておらず、将来が不安になりました。
特別支援学校を卒業後は、福祉施設に入所しました。当時の工賃は時給換算で120円でした。まじめで丁寧な仕事ぶりが評価され、工賃は200円(時給換算)まで上がりました。小説が好きだったこともあり、コツコツと貯金したお金でパソコンを購入し、そのパソコンで小説を書き始めました。
そんなある日、福祉施設の支援員から屋内農園を活用したIBUKI(イブキ)のことを紹介されました。支援員は、まじめにゆっくり丁寧に仕事に取り組む様子を見ていて、IBUKIであれば専門的なサポートもあるし、企業就労できるかもしれないと考えてくださったそうです。IBUKIの施設見学後、作業体験会に参加し、適性があることもわかり、とんとん拍子に面接が進んでいき、見事にIBUKIを利用する一般企業に就職することができました。」
特別支援学校を卒業する時、就職先が決まらず不安でいっぱいだった頃を思い出し、IBUKIという働き方に出会い企業就労ができたことを嬉しく思う、と話を締めくくられました。
社会に出て働くということ
当社からは、IBUKIの働き方の紹介や、「働く」ことをテーマに、社会に出るとどんな働き方があるのか、何のために働くのか、学生生活の中で身につけて欲しい3つのことをお伝えしました。
授業終了後には、生徒から感謝のお手紙を頂戴しました。(一部紹介)
・お話ありがとうございました。記憶に残っていることがあります。それは、自分にあった仕事の選択肢があることです。たくさん選択肢がありやりやすそうでいいなと思いました。
・今日の話を聞いて、働くことにたいして、ネガティブだったことがとてもポジティブになりました。
・仕事は人によってやる事がそれぞれ違うのが分かりました。
・仕事をする上での心得や内容、また学校を卒業したあとのいろんな働き方を紹介してくださり、ありがとうございました。
・社会に出てはたらくって、どういう場所かせつめいしてもらったので、言われたことを気をつけていきたいと思います。
会の後半は保護者に向けて、障害者雇用の現状や当社の取り組みについて紹介しました。特別支援学校卒業後の企業への就職の割合は約3割※というデータがあります。企業就労と言えば、民間企業か特例子会社で働くことをイメージされる方が多いですが、当社は屋内農園を活用したIBUKIや、コーヒー焙煎を行うBYSN(バイセン)、サテライトオフィスでパソコンを使った仕事を行うINCLU(インクル)など多様な働き方を創出し、サービス利用企業を増やすことで、障害者にとって民間企業で働く新たな選択肢が提供できると考えています。誰しも企業就労する必要があるわけではありませんが、福祉就労から一般就労を目指した時に、当社が提案するような働き方があることを、少しでも多くの方に知って欲しいとお伝えし、お話を終えました。
※厚生労働省 障害者の就労支援対策の状況
この度は、「進路を考える会」という貴重な授業にお招きいただきましてありがとうございました。特別支援学級に通う生徒がこれから社会に出ていくときに、自分に合った働き方が選択できるよう、一つでも多くの選択肢をつくり、これからも誰もが自分らしく生きる社会に向けて、事業に取り組んでまいります。
【お問い合わせ】
株式会社スタートライン クリエイティブ・ブランディング広報 藤野祐輝
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