「新世代の認知行動療法ACT」を活用!中学~高校生に向けた“生きづらさを低減する”ACTプログラムの試行を開始

障がい者雇用支援コンサルティングを行う株式会社スタートライン(本社:東京都八王子市、代表取締役:西村賢治)は、明星大学心理学部の竹内康二准教授および特定非営利活動法人えがおのたねと共同で、放課後等デイサービスに通所している中学、高校生に向けたアクセプタンス&コミットメント・セラピー(以下「ACT」)のプログラムを開発し、2018年5月9日(水)より試行を開始いたしました。

参考:放課後等デイサービスは、6歳~18歳までの障がいのあるお子様や発達に特性のあるお子様が、放課後や夏休みなどの長期休暇に利用できる福祉サービスです。

 

ACTとは?

ACTとは、認知行動療法の「第三の波」のひとつとされる最新の科学的な心理療法です。人の心の動きに関する基礎的な研究成果に基づいており、主にうつ病などの精神医療の治療・援助に用いられています。ACTは2000年頃から心理療法として欧米に広まり、現在では日本も含め急速に世界中に広がっています。

 

当社におけるACT

当社のサテライトオフィスサービスでは、2013年から障がい者の定着支援のサポートの1つとしてACTを取り入れており、その効果は定着率80%(1年)を超え、安定就労への効果を発揮しています。障がい者雇用支援領域の企業では、当社が初めてACTを取り入れました。クライアント企業の安定的な障がい者雇用の実現と、障がい者の「働く喜び」を見出し、長く働ける状態を作り出すことに貢献しています。

期待する効果

発達障がいのある方の中には、学生時代から生きにくさを感じ、心の問題を抱えている方が多くいらっしゃいます。心の問題を抱えたまま成人を迎えると、思い通りにいかない時の問題行動、自分を責めてしまうなどの行動が多発することが見受けられます。それにより、社会とのつながりが希薄になり、仕事をすることも難しくなってしまいます。

そこで、青年期の中学~高校生にACTを実施し、心理的柔軟性を高めることにより、学校や家庭での生きにくさを低減し、その後の人生をイキイキと過ごすことにつながればと考えています。

今回の共同研究では、自身の心とのつき合い方を学ぶためのプログラムを明星大学の竹内康二准教授と共に開発し、えがおのたねが運営している放課後等デイサービスにてプログラムの試行を行います。
 

 

ACTプログラムのエクササイズについて

対象者は、発達障がい者2名、知的障がい者2名に対し、6ヶ月間に毎週30分間のエクササイズを実施します。30分間のエクササイズでは、自身の心の状態に気づき、うまく付き合っていくことを学ぶための体験的エクササイズが行われます。それにより、自身の大切な価値を見つけ、価値に向かった行動をとるよう、行動の変化がみられていきます。

効果測定では、本プログラムの実施前後における心理的柔軟性を学術的な尺度で計測し、更に改善が必要と思われる問題行動の回数の推移を計り、効果測定を行います。

 

共同プロジェクト紹介

株式会社スタートライン 障がい者雇用研究室
障害者職業カウンセラー 刎田 文記(はねだ ふみき)

明星大学大学院修士終了。独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構で障害者の職業リハビリテーションの実践・研究開発に従事。スタートラインに参画後は、最新のメンタルヘルスサポートの導入など職場定着支援に向けた実践的支援技術を構築。

著書:成功する精神障害者雇用

 

明星大学 心理学部 心理学科
准教授  竹内 康二(たけうち こうじ)

▼詳細

https://www.iag.meisei-u.ac.jp/meuhp/KgApp?kyoinId=ymddyyymggy

 

NPO法人 えがおのたね
放課後等デイサービス Lino(りの)
施設長 櫻場 敬子(さくらば けいこ)

平成30年3月より中学・高校生の子供たち向けの“自立へのステップの場”として開所。

▼詳細

https://www.egaotane.com/

 

株式会社スタートラインでは、今後も障がい者への職業支援技術の研究・開発を続け、より多くの人に働く喜びを提案できるよう尽力してまいります。

 

 

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  • 本リリースのお問い合わせ先

株式会社スタートライン 障がい者雇用研究室:小倉

TEL:050-5893-8926 FAX:0422-67-3650

Mail:info1@start-line.jp