株式会社スタートライン (本社:東京都三鷹市、代表取締役:西村賢治)は、2023年3月1日(水)に、屋内農園型障害者雇用支援サービスIBUKI(以下、IBUKI)の21拠点目となる「IBUKI IRUMA FARM」を、埼玉県入間市に開設します。
■障害者雇用における社会課題
従業員が一定数以上の規模の事業主は、従業員数に占める障害者の割合を「法定雇用率」以上にする義務があります。2022年12月時点で、民間企業の法定雇用率2.3%に対して、雇用率を達成できている企業の割合は48.3%と低い水準です。障害者雇用が進まない要因の一つとして定着率の低さが挙げられ、特に精神障害者の1年後の職場定着率は49.3%と、採用された精神障害者の約半数が1年以内に離職しています。そんな中、2023年1月に、厚生労働省は、法定雇用率を現在の2.3%から段階的に引き上げ、3年後には2.7%とすることを決めました。
■企業と障害者の架け橋に
企業は障害者雇用を進める上で一番の課題として「会社内に適当な仕事があるか」※を挙げています。すでに社内にある業務には一定程度の障害者が仕事に従事しており、これまでの考え方に囚われない柔軟な働き方が求められています。私たちは、障害者雇用における働き方の選択肢の一つとして、2017年からIBUKIのサービスを開始しました。
IBUKIは、天候の影響を受けにくい屋内型農園を活用した、障害者雇用の仕組みをワンストップで提供するサービスです。企業に雇用された障害者は、植物装置が設置された執務スペースで、ハーブや葉物野菜、エディブルフラワー等の栽培品種の選定や育成に従事します。栽培した作物は、企業ごとの用途に合わせてハーブティーなどに二次加工され、ノベルティとして配布されるなど、企業活動に活用されます。また、IBUKIの施設には、障害者雇用支援の専門的な知識を有した当社社員が常駐しており、多様な障害者が安心して働ける環境が整っています。企業にとって、IBUKIという雇用手段は選択肢の一つであり、多様な働き方がある会社にしていきたいという想いで、サービスをご利用いただいています。
IBUKIでは特に以下のポイントを大事に考え、サービスを提供しています。
- 成果物が企業活動に貢献しているか
IBUKIで加工されたハーブティーなどの成果物は、企業の営業活動や採用活動、株主総会といった場面で販促物として配布されています。成果物が企業活動に活用されることで、働く人のモチベーションアップに繋がると考えています。 - 根拠のある支援技術で障害者と管理者をサポート
支援したいという気持ちだけに頼った属人的なサポートではなく、ABA(応用行動分析)と第三世代の認知行動療法に基づいた心や認知の問題に対する効果的で専門的な支援技法をベースに、サポートしています。IBUKIの施設には専門的な知識を有した当社社員が常駐しており、障害者をサポートしている管理者の支援にも力を入れています。 - 能力開発の取り組み
障害者職業総合センターが開発したワークサンプル幕張版を応用し、IBUKIにおける作業適性や課題の把握、能力開発の視点に立って作業遂行能力の向上を目的としたワークサンプルIBUKI版を独自に開発しました。障害者の可能性を可能に変えていく支援技術の導入にも力を入れています。
IBUKI IRUMA FARM 概要
施設名 :IBUKI IRUMA FARM
稼働開始 :2023年3月1日(水)
所在地 :〒358-0053 埼玉県入間市仏子1159-1
アクセス :西武池袋線「仏子駅」徒歩5分
就業予定人数:障害者80名/管理者20名 計100名
【お問い合わせ】
株式会社スタートライン クリエイティブ・ブランディング広報 藤野祐輝
MAIL publicrelations@start-line.jp
TEL 050-5893-8926 MOBILE 090-9830-9827
FAX 0422-38-5680