Start NEXT!読者のみなさまこんにちは!株式会社セプティメルスポーツの水上航太郎です。
今年9月のビッグイベントだったリオパラリンピック、皆様はどのように楽しまれたでしょうか?
私は開会式から閉会式までの全期間、ブラジルの人々に混ざって観客席から様々な競技を楽しんできました。その中で多くのことに気が付きましたが、ここでは”バリアフリー”というキーワードでリオの様子をご紹介します。
パラリンピックを開催しているわけですから、会場がバリアフリーなのは言わずもがな。
各会場には、車いすでアクセスできるようにスロープやエレベーターが当然設置されています。加えて、広大な敷地内に会場が点在するオリンピックパークには、長い距離を歩くのが大変な人向けのカートが用意されていました。
また、入場時の荷物検査やチケットチェック時、チケット販売窓口、飲食店など、どこへ行っても優先レーンが設けられていました。
人々がレーンの意味を理解し、本当に必要な人以外は、たとえ混んでいても通常の列に並ぶ光景が至る所で見られました。
会場までのアクセスでも多くのバリアフリーが整備されていました。
大会のために新しく開業した地下鉄駅には「車いす等専用」のエレベーターが各階層にありましたし、従来からある駅でエレベーター設置が難しい箇所には階段に昇降機が設置されていました。
また、スタジアムに直結する駅では優先改札が設けられており、車いすの方やベビーカーなどがスムーズに会場へ向かえるようになっています。実際、会場への電車やバスで多くの車いすやベビーカーを見かけました。
ここまでハード面のバリアフリーをいくつかご紹介してきました。
しかし、リオで最も印象的だったのはソフト面のバリアフリーです。
地下鉄では、お年寄りが乗ってきたら競うように席を譲っていましたし、どんなに空いていても頑なに優先席に座らない人を多く見かけました。ベビーカーを押した家族が乗ってくれば、誰も何も言わなくても自然とスペースが空きます。
助けを必要としている人に手を差し伸べるのが当たり前になっているように感じました。
今回のオリンピック・パラリンピック開催にあたり、リオのハード面でのバリアフリーは大きく改善したことと思います。
しかし、既に人々が持っているソフト面でのバリアフリーに比べれば、その改善は小さなことのように思えてしまいます。
これは、2020年の東京が挑戦すべき課題そのものではないでしょうか。
施設が準備できても、人々の心が準備できていなければ、バリアフリーという概念は存在しないに等しいでしょう。
リオの人々は言葉ではなく行動で、世界中から訪れた人々にそのことを示していました。
次は東京の番。世界中からやってきた人々が「東京はバリアフリーな街だ」と感じるかどうかは、私達1人1人の心の準備次第ではないでしょうか。
株式会社セプティメルスポーツ 水上 航太郎 1981年札幌市生まれ。 1993年のJリーグ発足をきっかけに、スポーツ観戦がライフワークの1つとなる。サッカー好きが高じて大学卒業後にバルセロナに渡り、現地で日本向けのライター職などをしながら3年スペインに滞在。帰国後はIT関係職に就きスポーツを趣味として楽しんでいたが、2013年に株式会社セプティメルスポーツを設立し現在に至る。 趣味は旅行とスポーツ観戦。最近特に好きなスポーツはアメフト、クリケット、ボッチャ。 株式会社セプティメルスポーツ パラタイムズ |
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