プロが教える障がい者採用におけるWEB面接のポイント

新型コロナウイルスによる外出自粛、緊急事態宣言により、企業の採用活動もWEBを用いた方法に大きくシフトされていると思います。

そんな中、「6/1(ロクイチ)報告」(毎年6月1日時点での障がい者雇用状況をハローワークに報告する)や、2021年3月までに2.3%への法定雇用率引き上げに関しては、変わらず実施される予定となっております。

そのため、今日も障がい者採用を続けている企業も多いと予想されます。

一方で

  • 一度もWEB採用面接の経験がないため、何から準備をすれば良いかわからない
  • WEB面接の本番ではどのようなことに気をつければ良いのか気になる

などの悩みがある人事担当者もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、障がい者採用におけるWEB面接の事前準備と本番に分けて、それぞれのポイントをお伝えします。

目次


障がい者採用におけるWEB面接の事前準備

障がい者採用におけるWEB面接の事前準備のポイントを3つお伝えします。

①事前の動作確認を行う

障がい者採用でWEB面接を行う場合は、面接日とは別日程で、求職者と事前の動作確認をすることをおすすめします。

WEB面接では、インターネット環境や機器、ソフトのインストールやアカウント作成など、ITに関する事前準備や知識が必要となりますが、環境が整っていない、機器を持ってない、やり方が理解できないという人もいます。

また「WEB面接」という慣れない言葉を聞いただけで不安感が強くなる求職者も多いです。

WEB面接当日のトラブル回避や、求職者の不安を取り除くためにも、WEB面接実施前に事前動作確認をすることをおすすめします。

事前動作確認をする過程で、面接以外の場面でのやり取りや、環境適応力、依頼事項への対応力、ITに関する知識や処理能力も確認できるなど、求職者の副次的な情報も収集することができます

②実施前に資料を共有しておく

会社説明用の資料や個人情報取り扱い資料など送付可能なものは、事前に求職者に送付しておくことをおすすめします。

事前に求職者に資料内容を確認してもらうことで、当日のWEB面接をよりスムーズすることができます。

また、資料内容に関しての不明点等を事前に考えてもらうことで、求職者の不明点、懸念点を確認することができ、入社後のミスマッチ防止にも役立ちます。

③事前アンケートを実施する

障がい者採用のWEB面接では、ミスマッチを防ぐためにも、事前アンケートの実施をおすすめします。

障がい者採用の面接は、一般の採用面接よりも確認すべき項目が非常に多く、その内容も多岐にわたります。

(例)障がい者採用での確認ポイント~~
【障がいについて】
診断名、等級、障がい概要、罹患経緯、特性、対処法、配慮事項、通院・服薬状況など
【精神、体調面について】
過去の経緯、直近の状況、ストレスマネジメント、体調管理、支援体制など
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

また、WEB面接ではお互いに話しづらく聞き取りづらい状況が想定されます。
求職者側も慣れない状況となるため、本来伝えなければならない事を伝えきれない場合もあります。

事前アンケートにて「障がいについて」や「希望条件」等を情報収集することで、WEB面接当日はポイントを絞って確認することができ、お互いにミスマッチを防ぐことができます

障がい者採用におけるWEB面接本番でのポイント

障がい者採用におけるWEB面接本番のポイントを2つお伝えします。

① 緊張緩和を意識した雰囲気づくり

障がい者の中には、自分に自信がないという側面から、過度に遠慮して、我慢する傾向がある人も多数います。特に、慣れないWEB面接の状況では、話しづらい、聞き取りづらい、お互いの会話のタイミングを図ることが難しいなどの場面もあるため、その傾向が強くなることもあります。

  • 会話のタイミングのズレが起きても問題ないこと
  • ゆっくり丁寧に焦らず話していいこと
  • 不明点は遠慮せず聞き返して問題ないこと

などを伝え、求職者が話しやすく質問しやすい雰囲気づくりを目指しましょう。

求職者が話しやすく質問しやすい雰囲気を作ることで、本来の求職者の姿や雰囲気を知る事ができ、結果的にミスマッチ防止につながります

② ポイントを絞って明確な質問をする

障がい者採用の面接においては、求職者の回答の中に、選考結果を左右するヒントが多く隠れています。

しかしWEB面接では、対面面接よりも微妙なニュアンスを拾い上げることが難しい場面もあります。

深堀り質問すべきタイミングを逃すことや、お互いの認識のズレを生じさせないためにも、対面での面接以上にポイントを絞って明確な質問をするようにしましょう。

また、WEB面接では、一問一答のようになってしまい会話が円滑になりにくいため、ヒアリングできる時間や項目は限られてきます。

ポイントを絞って明確な質問をするようにしましょう。

まとめ

法定雇用率の引き上げや競合他社の採用強化により、今後の障がい者採用はより一層難易度が上がることでしょう。

新型コロナウイルスの影響や、幅広い母集団形成、採用活動の効率化などのメリットも多いため、WEBを活用した採用活動は、主流になっていくと考えられています

一方で、障がい者採用においては、障がい者採用特有の確認項目の多さや、求職者の特性の影響などもあり、WEB面接だけではミスマッチが生じる可能性も高いと考えられます。

WEBを活用した採用手法をうまく取り入れながらも、実習やインターン、在宅勤務の場合は就労環境の確認等を行い、ミスマッチを防ぐための選考フローを検討されることをおすすめします。


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Startline編集部

この記事は株式会社スタートラインの社員および専門ライターによって執筆されています。障害者雇用の役に立つさまざまなノウハウを発信中。