障がい者アスリートにインタビュー!!車いすテニスプレーヤー 高室 冴綺 選手

先天性疾患による、両下肢機能障がいの診断を受け入れることができず、引きこもり、何かをする意欲も希望も持つことができなかった高室さん。現在の姿からはそんな過去が想像できないほど、生き生きと活躍していらっしゃいました。車いすテニスで日本一を目指す高室さんにインタビューしてきました。

車いすテニスとの出会いは3年前、18歳のとき。

障がいについて教えてください

先天性疾患による両下肢機能障がいです。
てんかんの症状もあり、疲れているときは寝ている間に発作が起きることもあります。先天性とはいえ、18歳のころまでは男の子と一緒にサッカーやバスケをしていました。サッカーが得意で、大会で優勝したこともありましたね。高校2年生のころから徐々に足が痛くなり、高校3年のころには歩行に激痛を伴うようになって。それでも車いすを受け入れることができなくて、しばらくは杖を突いて歩いていました。

自分が車いすに乗る生活を受け入れるには時間がかかり、「どうせ歩けないし…」という思いから家に引きこもり、何かをしたい、という意欲も希望も持つことはできませんでした。

車いすテニスとの出会いは?

心配した母からの必死の声掛けもあって参加した「スポーツオブハート」というイベントで、車いすテニスの存在を知りました。

私が体を動かすことが好きなことを知っていた母が、実際に車いすテニスをする機会を見つけてくれて、“私にできること”を見つけたことが、外に出るきっかけになりました。

気がつくと、上地結衣選手に憧れ、いつか対戦してみたいという気持ちも湧いてきて。車いすテニスを続けるため、紹介された総合スポーツセンターでアルバイトを始めて、そこでスポーツと仕事を両立させる大変さを実感しました。

大会には出たいが、費用はすべて実費。遠征も両親の負担を考えると、出場する大会も厳選しなければならない。転職活動を始めましたが、スポーツ支援と、適切な障がい配慮をしてくれる会社はなかなか見つからず。そんなとき出会った会社が、株式会社スタートラインでした。

障がい者雇用を支援している会社なので、車いすの扱いに慣れている人にサポートしてもらう安心感と、アットホームな雰囲気と働きやすい環境に惹かれ、ここしかない!と思い入社を決意しました。

応援してくれる気持ちに応えたい。目指すは車いすテニスで日本一!

今のお仕事内容を教えてください

現在は、スタートライン新宿センターに月4回、10:00-17:00まで出社して、企画書の作成、インターネットを活用した障がい者スポーツに関する情報収集をしています。大会の申込みもしますが、海外の大会は英語なので苦労しますね。

休日の過ごし方を教えてください

月4回の出社以外は、練習に明け暮れる毎日なので、丸1日休むことはほとんどありません。スタートラインに就職してからは、スポーツを応援してくれる気持ちに応えたい!という想いで練習に励んでいます。唯一の楽しみは、仕事帰りにひとりで街を散策して、趣味のアニメショップを回ったりすることですね。

今後チャレンジしてみたいことは?

車いすテニスで日本一になりたい!今年の目標は、日本ランク3位、世界30位、日本マスターズ出場。
そして、2017年に開催されるワールドチームカップの出場権を得るための成績を残していくことです。

私が通っている練習場には、68歳でもバリバリ車いすテニスをしている方もいるので、私も長く車いすテニスを長く続けていきたいし、仕事の面でもスキルアップして、色んな仕事を任せてもらえるように頑張りたいと思っています。

_DSC5171

選手プロフィール
氏 名 高室 冴綺(たかむろ さき)
年 齢 20 歳
競 技 車いすテニス
経 歴 先天性疾患による両下肢機能障がいのため、杖の生活から、次第に車椅子での生活となる。18 歳で車いすテニスに出会い、年間を通して国内大会を転戦中。今後は国際大会にも挑戦をしながら、2020年東京・パラリンピックの出場を目指します。
ランキング 日本ランキング12位、世界ランキング97位(平成27年9月1日時点)

 


障がい者雇用のことならなんでも相談ください
株式会社スタートラインは、様々な障がい者雇用支援サービスを提供しております。
興味をお持ちいただけた方は、まずお気軽にご相談ください。


この記事を書いた人

STARTNEXT!

StartNEXT!編集部
この記事は株式会社スタートラインの社員および専門ライターによって執筆されています。障がい者雇用の役に立つさまざまなノウハウを発信中。

STARTNEXT!
障がい者雇用について最新の情報をメールで簡単に購読できます

この記事を書いた人

Avatar photo

Startline編集部

この記事は株式会社スタートラインの社員および専門ライターによって執筆されています。障害者雇用の役に立つさまざまなノウハウを発信中。