就労時間の配慮が命綱!『腎臓機能障がい』を待つ方の働き方

身体障がいとして区分されるのものひとつ、内部障がい。内臓などに疾患があり、外見ではわかりにくい障がいのひとつです。その中でも、「腎臓機能障がい」は、定期的な透析を必要とするため、働き方には理解と工夫が求められます。企業では、どのような働き方の提案が行えるのでしょうか?

内部障がいのひとつ「腎臓機能障がい」とは?

「腎臓機能障がい」は、病気などによって腎臓の働きが悪くなり、老廃物を排泄できなくなってしまう障がいです。人工透析療法や、腎臓移植が必要になりますが、人工透析治療の場合でも、腎機能すべての代わりになるわけではないため、同時に食事療法や薬物療法が必要です。

風邪などの感染症にもかかりやすいため、ウイルス感染などの予防が欠かせません。体を冷やさないよう、比較的温暖な職場環境が適しているほか、透析のための時間確保をすることが最低条件です。(人工透析は、たいてい週2~3回)

見えないからこそ配慮されにくい経験も多数

腎臓機能障がいを持つ人にとって、必ず必要になってくるのが、透析のための時間的配慮です。週2~3回の時間確保が必要になってくるため、なかなか雇用先が見つからないといった経験をされている方も多く、就職はできたものの、給料面での減額を余儀なくされたり、17時の業務終了時間から、急いで透析クリニックに駆け込んだりしている方も多いようです。

また、内部障がいという見えない障がいのために、配慮がされにくく、本人にとってはハードすぎる業務内容で、半年も続けられなかったというケースもあります。身体障がいなど、比較的見てわかる障がいにくらべ、配慮されにくい傾向にあるようです。

透析をメリットにして雇用の安定に!

一方で、週2~3回の透析を、規則正しい生活習慣と業務体制に利用した企業もあります。

この企業では、腎機能障がいがあっても、優秀な人材を確保することができたため、透析の時間を確保して、元気に働いてもらえる環境作りに取り組みはじめました。当初は「週3日就業体制」を想定していましたが、「毎日働くほうが、生活リズムがよくなる」との声が多かったため、シフト制に変更したのです。

午前8:30~午後3:00時までの早番と、午前10:45~午後6:30までの遅番にわけ、透析がある日は早番にして、翌日は遅番にするという体制を整えました。透析のための時間確保と共に、治療翌日の負担軽減を図ったのです。また、ひとりの仕事を、時差のあるふたりがワークシェアすることにより、業務の引継ぎもスムーズにできているようです。

内部障がいを持つ従業員を雇用している企業では、看護師の常駐、産業医による健康相談、血圧計やAEDが設置された健康管理ルームなどを設置するケースも増えてきています。透析の時間確保が必要ということを、会社へのデメリットと決めつけてしまうことは、早計と言えるかもしれません。時間調整や、業務体制の工夫ができれば、障がいの有無に関わらず、優秀な仕事を任せることができるかもしれません。



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この記事は株式会社スタートラインの社員および専門ライターによって執筆されています。障がい者雇用の役に立つさまざまなノウハウを発信中。

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