訪問看護現場のメンタルヘルス向上を支援~N・フィールド社に対しACT研修を実施~

障害者就業支援を通じて“誰もが自分らしく生きる社会”を目指す株式会社スタートライン (本社:東京都三鷹市、代表取締役:西村賢治)は、2025年5月17日、訪問看護ステーションを運営する株式会社N・フィールドに対し、職場のメンタルヘルス向上を目的とした「ACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)研修」を実施しました。本研修は、所長クラスのリーダー層を対象に、心理的柔軟性を高めることでストレス対処力を養うことを目的としています。

ACT研修提供の背景

株式会社N・フィールドは、訪問看護ステーションを全国に展開し、精神科に特化した訪問看護サービスを提供する企業です。精神疾患を抱える方々の地域生活を支えるため、看護師がご自宅を訪問し、医療的ケアや生活支援を行っています。

こうした現場では、患者や家族への対応に加え、所長はスタッフのマネジメントや業務調整など多岐にわたる責任を担っており、精神的ストレスが高まりやすい環境にあります。N・フィールド社では、こうした現場の課題に対応するため、所長自身のメンタルヘルスケアを強化し、組織全体の心理的安全性を高める取り組みとして、ACT研修の導入を決定しました。

研修概要

研修名:職業ストレスへのメンタルヘルスケア研修 ~いきいき働くためのACT~
実施日:2025年5月17日(土)
会場 :東京都内会場(+オンライン配信)
対象者:訪問看護ステーションの所長 307名
講師 :小倉 玄(株式会社スタートライン CBSヒューマンサポート研究所 所長/博士(医学)・公認心理師)
形式 :ハイブリッド(対面+オンライン) 時間 :1.5時間

研修内容

研修では、ACTの理論的背景と実践的な技法を紹介し、参加者が自らの価値観を明確にしながら、ストレスに柔軟に対応する力を養うことを目指しました。

具体的には以下の内容が実施されました。
– ACTの基礎理論と心理的柔軟性の概念
– 自身の価値観を明確にするワーク
– ACTマトリックスを用いた演習
– 日常業務に活かすためのセルフケア技法 – 質疑応答

アンケート結果

Q1本日の研修は、全体として満足できましたか?

Q2 ACTの考え方・スキルは、ご自身のセルフケアに役立ちそうだと思いますか?

Q1の研修内容の満足度については、アンケート回答者の9割以上が「満足」と回答しており、プログラムの質および構成が高く評価されたことが確認されました。また、Q2のACTの考え方やスキルについても、セルフケアの場面において有用であると8割以上の回答者が評価しており、実践的な活用の可能性が示されています。

Q3 ACTの考え方は、他のスタッフへの支援やチーム内コミュニケーションにも活かせそうだと思いますか?

Q3のACTの活用に関しては8割以上の回答者が、チーム内のコミュニケーションや他スタッフへの支援にも活用できると感じていることが確認されました。これにより、研修が個人のセルフケアに留まらず、チーム全体の支援や協働にも貢献しうる内容であったことが考えられます。

今後の展望

今回のACT研修の成果を踏まえ、今後は看護師にも対象を広げ、現場全体の心理的柔軟性とストレス対処力の向上を図りたいと考えています。また、ACTの理論を活かしたメンタルヘルス支援を様々な業界にも展開し、職場定着や組織の活性化に貢献する包括的な支援体制を構築してまいります。

【お問い合わせ】
株式会社スタートライン クリエイティブ・ブランディング広報 藤野祐輝
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