FCバルセロナも参戦!スペイン車椅子バスケリーグ

Start NEXT!読者のみなさまこんにちは!株式会社セプティメルスポーツの水上航太郎です。

私は世界中を飛び回って、パラスポーツ(以下、障がい者スポーツ)の取材をしており『パラタイムズ』というウェブメディアを運営しています。

パラタイムズは、世界中の障がい者スポーツの現場で起こった出来事をそのまま伝えるウェブサイトで、現場で起こった出来事をそのまま伝えることを基本として運営しています。いつもはパラタイムズで世界中の障がい者スポーツをありのままにお伝えしているのですが、今回、株式会社スタートラインさんが運営するウェブメディア『Start NEXT!』にも不定期で記事を執筆することになりました。

パラタイムズでは取り上げない内容や視点で、世界中のパラスポーツや障がい者を取り巻く環境を紹介していきたいと思っています。パラタイムズと合わせてお楽しみください。

 

第1回目の今回は、スペイン車椅子バスケットボールリーグをご紹介します。

 

パラ陸上の日本選手権や視覚障害者柔道のリオデジャネイロパラリンピック(Rio 2016 Paralympic Games、リオ2016パラリンピック競技大会)選考会など、例年以上に障がい者スポーツが目白押しだった今年のゴールデンウィーク。

その中でも「今年もこの季節が来たなぁ」と感じさせてくれたのは、東京体育館で毎年開催されている内閣総理大臣杯争奪 日本車椅子バスケットボール選手権大会でした。日本一のチームを決めるトーナメント大会、現地に観戦に行けなくても結果を気にする習慣がついてしまいました。

このように毎年の風物詩となる一発勝負の大会も面白いのですが、チームスポーツ、特に球技では、シーズンを通して戦うリーグ戦の醍醐味も味わいたいところ。

残念ながら日本の車椅子バスケではまだ全国規模の国内リーグ戦はありませんが、世界に目を向けるとリーグ戦が当たり前のように行われています。カナダ、アメリカ、オーストラリアといった強豪国はもちろん、ヨーロッパではドイツ、イギリス、イタリア、スペインなどで、規模の大小はあれどシーズン制の車椅子バスケットボールのリーグ戦を観戦することができるのです。

海外に障がい者スポーツ取材に行く際には、日程が合えば現地で観戦しようとしているのですが、なかなかタイミングが合わず観ることができていません。唯一観戦ができたのは、1部11チーム。2部18チームで構成されるスペインの車椅子バスケットボールリーグ。2015年1月のことでした。

 

バスケ試合

会場はバルセロナ郊外にある街の市営体育館。

 

観客もほとんどいない2部の試合でしたが、なぜ観に行ったかというと、ホームチームがFCバルセロナだったからです。サッカーで非常に有名なFCバルセロナにはアマチュアスポーツ部門があり、その中の1つがこの車椅子バスケチーム。サッカーファンにはお馴染みのカラーのユニフォームを着てプレーしていました。

 

FCバルセロナにはプロのバスケチームがあり、その点で親和性があったのかもしれませんが、街に根ざした歴史あるスポーツクラブが車椅子バスケのチームを持つことはなかなか面白い試みだと思います。健常者や障がい者の区別なく、同じ街でスポーツを楽しむ人々が、同じクラブカラー、文化の下で一緒に活動する。スペインでは、それが違和感なく自然に行われていたように感じました。

 

20160623emori_rogo 株式会社セプティメルスポーツ
水上 航太郎
1981年札幌市生まれ。
1993年のJリーグ発足をきっかけに、スポーツ観戦がライフワークの1つとなる。サッカー好きが高じて大学卒業後にバルセロナに渡り、現地で日本向けのライター職などをしながら3年スペインに滞在。帰国後はIT関係職に就きスポーツを趣味として楽しんでいたが、2013年に株式会社セプティメルスポーツを設立し現在に至る。
趣味は旅行とスポーツ観戦。最近特に好きなスポーツはアメフト、クリケット、ボッチャ。
株式会社セプティメルスポーツ
パラタイムズ

 


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StartNEXT!編集部
この記事は株式会社スタートラインの社員および専門ライターによって執筆されています。障がい者雇用の役に立つさまざまなノウハウを発信中。

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