StartNEXT!をご覧の皆様、はじめまして。
私は、サポート付きシェアオフィスサービス「サテライトオフィス」事業部で「サポーター」をしております。
「サポーター」について少し具体的にご説明させていただくと、企業様が円滑にオフィスを運営できるよう様々な面でお手伝いさせていただく仕事で、障がい者雇用促進のご提案の他にも、定期面談で障がい者の方の悩みや不安をヒアリングしたり、管理者の方のお悩みを伺ったり、さらにはオフィスの環境整備としてトイレ掃除や電球交換などもしたりと、「いつもオフィスに居る、何でも屋さん」が業務の主体です。
そんな私がこれまでの体験を通して気付いた、障がい者雇用の管理者に大事にしていただきたい3つのポイントをお伝えさせて下さい。
1.まずは自分を大事にしよう
障がい者雇用の管理者の仕事には、通常の業務管理の他にも、6・1報告の作成、助成金の申請など日々様々な付帯業務があります。しかもそれら一つ一つが会社の経営に関わることですので、とても重圧がかかることでしょう。一方で、一般的に障がい者雇用に充てられる人材は多くはありません。だからこそ、管理者は効率よく業務を消化し、まずは自分を大事にすることが重要となります。
効率よく業務を消化するためには、外部の作業支援ツールを積極的に使用しましょう。一例として、「日本の人事部」というナレッジサイトで「障がい者_初めて」や「障がい者雇用率」、「障がい者_採用」で検索すると、様々な情報や支援ツールが出てきます。また、ハローワークの専門援助部門でも気軽に相談できます。
(参考リンク)日本の人事部 https://jinjibu.jp/
2. 数値管理だけでなく、人の管理にも気を配ろう
まず自分を大事に出来たら、次に管理者の方に取り組んでいただきたいことが、障がいをお持ちの部下のケアです。
日々の業務では、障がい者の方の労働時間や雇用カウント、生産性など、気を配るべき数字が目白押しです。数値管理に追われて中々部下の状態にまで目が行き届かないかもしれません。しかしながら、障がい者雇用では、一般雇用以上にヒューマンファクター(人が占める要素)が大きい職場環境です。数字だけを追っていると、その数字の根拠となる人への意識が薄れてしまい、結果として数字に影響を及ぼします。
最近は一般雇用においても部下のメンタルケアの重要性が広く認知され始めておりますが、障がいをお持ちの方の中には体調面やメンタル面が変調しやすい方もいらっしゃるため、こまめなケアが欠かせません。また、中には一生懸命になるあまりご自身の心身の不調に気づかれない方もいます。
とはいえ、改めて特別な何かをする必要はありません。常日頃から「調子はどう?」、「変わったことはない?」、「今日は体調良さそうだね」といったプラスワンの声掛けをするだけで、部下は「上司が自分たちのことを気にかけてくれている、期待に応えないと。もし何かあったら相談しよう」と感じてくれます。
業務に忙殺されているときには、せっかく相談を持ちかけてくれた部下に対して「後にしてくれないかな」と思うときもあるでしょう。そのようなときでも部下には常に温かく、しっかりと接してあげてください。もしかしたら、彼らは不調の最中、なけなしの勇気であなたに相談してくれようとしているのかもしれません。
3. 何事もうまくいかなくて当然だと考えよう
前述の通り、障がい者雇用の現場はヒューマンファクター(人が占める要素)がとても大きく作用します。些細なトラブルを思い悩んだことをきっかけにメンタル面の不調を起こしてしまうことや、気圧の変化で気分が優れず欠勤が続くようなことは珍しくありません。
管理者がどれほど知識と経験を積み重ねても、想定外のトラブルやイレギュラーな事態は必ず起きてしまうものなのです。自分を責めても仕方がありません、「どうすれば解決できるか、再発を防止できるか」を考えていきましょう。
そして、分からなければ思い悩む前に、周りに相談してみましょう。相談する先としては、ハローワークや先述の「日本の人事部」のような正確な回答が得られるポータルサイト、障がい者雇用関連のセミナー後の質疑応答などが挙げられます。
最後に
障がい者雇用は、それ自体が一つの事業プロジェクトとなるくらい大変なものです。
ご担当者様お一人で雇用管理全てを担うことは難しく、また障がい者雇用に関連する様々な法律や助成金の制度を全て理解することはとても大変です。
「何から始めればよいかわからない」、「自分がやっていることが正しいのか不安だ」と感じることがあるのでしたら、まずは障がい者雇用のトレンドや雇用事例を公開している無料セミナーに参加してみてはいかがでしょうか。セミナーに参加される方は皆、障がい者雇用について何かしらの不安や悩みを抱えています。そういった広い意味での”同志”と想いを共有したり、悩みを相談したりすることで少しは気持ちが楽になるかと思います。
(参考リンク)株式会社スタートライン無料セミナーhttps://info1.start-line.jp/seminar/inclu/
この記事が皆様の心労を和らげる一助になれば幸いでございます。
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興味をお持ちいただけた方は、まずお気軽にご相談ください。
StartNEXT!編集部
この記事は株式会社スタートラインの社員および専門ライターによって執筆されています。障がい者雇用の役に立つさまざまなノウハウを発信中。