精神障がい者に無理をさせず、責任感を持って仕事をやってもらうコツ

雇用した障がい者には、責任を持って、まじめに仕事に取り組んでもらわなければなりません。しかし、精神障がい者に対しては、責任感という精神面での負担をどの程度求めればよいか、悩ましいところですよね。無理をさせずに、責任感を持って仕事をやってもらうにはどのようなことができるのでしょう?

精神障がい者には、無理をさせられない?

仕事と責任感は、切っても切れない関係にあります。仕事の成果を上げることはもちろん、周りに迷惑をかけないことや、効率的に仕事をこなすためにも、責任感は欠かせません。しかし、責任感には、ある程度のプレッシャーを感じる必要があり、リスクを想定したり、不安を感じたりしなければならないという側面もあります。

精神障がいにはさまざまな種類がありますが、そのようなプレッシャーが、症状を悪化させてしまうことも考えられます。しかし、精神障がい者だから責任感を持たずに仕事をさせることは、「合理的配慮」にはなりません。「できる範囲でがんばる」ことを、本人が楽なレベルに合わせないよう注意しておきましょう。

精神障がい者への配慮には、以下の2つがあげられます。

・スケジュールに余裕をもたせ、調整が可能にしておく
・スケジュール通りにいかないときに、相談できる人を配置しておく

最初から「がんばらなくてもいい環境」ではなく、「もし、難しい状況になった場合の調整・相談」を用意しておくことが、精神障がい者への「合理的配慮」と言えるのです。

障がいではなく、仕事に目を向けてもらう

精神障がい者にも個性があり、ひとりひとり性格が異なります。もともと真面目であるため、ついつい頑張りすぎてしまう人もいますし、知らず知らずのうちに、ストレスや不安をため込んでしまう人もいるのです。

そのため、定期的な面談を行ったり、言い出しにくいこと言えるよう、懇親の場を設けたり。役割分担を明確にして、任せている仕事に集中してもらうことで、精神的な不安を軽減させているというケースもあるようです。

「障がいがあるために仕事を減らされているのではないか」「違う仕事も押し付けられるのではないか」といったふうに感じると、不安やストレスを煽ります。「あなたにだから任せられる」「この仕事は必要不可欠な仕事」ということを強調して、責任感を持って取り組んでもらいましょう。

外部からの目線も必要

ある企業では、精神障がい者の雇用後、週に1~2回ジョブコーチの訪問を受け、働き方や精神的なサポートをしてもらうことにしました。働きはじめは不安も多いため、相談できる相手がいることは、精神障がい者にとっても心強かったようです。そして、少しずつその訪問の回数を減らし、精神障がい者の成長を促しました。

また、支援機関以外にも、障がい者雇用のノウハウを蓄積してきた企業を参考にしたり、見学したりすれば、細かな配慮や、可能性を感じることができるはずです。より多くの「情報」と「共有」が、正しい合理的配慮に導いてくれるはずです。

精神障がいは見えない障がいのため、雇用する側の不安も大きいかもしれません。しかし、企業だけですべて対処しなければならないわけではありません。障がい者本人の話をよく聞いて、医療機関や支援機関からの情報と支援を求めれば、きっと雇用する側もされる側も、安心できる働き方を見つけられるはずですよ。

 


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この記事は株式会社スタートラインの社員および専門ライターによって執筆されています。障がい者雇用の役に立つさまざまなノウハウを発信中。

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