バリアフリーは当たり前。誰でもスポーツ観戦を楽しめるアメリカの事例。

Start NEXT!読者のみなさまこんにちは!株式会社セプティメルスポーツの水上航太郎です。

 

今回のコラムは出張先のアメリカにて書いています。アメリカに限らず海外に来た際に心がけているのが、仕事以外でもできるだけスポーツに触れること。パラでも一般のスポーツでもその国でしか感じられない体験というものがあり、それを積み重ねることで、スポーツに対する理解が深まっていくのだと信じているからです。

 

さて、アメリカでは1990年に「障害を持つアメリカ人法」が制定され、人種や性別などによる差別と同様に、障がいよる差別も禁止されました。ここでいう「差別」には様々な種類がありますが、公共施設や商業施設におけるアクセスの差別禁止も含まれています。これにより、例えば車いすの方のアクセスを拒むような施設はオープンできなくなりました。

 

これらの施設には、もちろんスタジアムやアリーナ等のスポーツ観戦用の施設も含まれています。今回は障がい者のスポーツ観戦という切り口で、私がこれまでに訪れた施設の実例を紹介したいと思います。

 

まずご紹介するのは、ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデン。様々な興業が開催されるアリーナですが、バスケットボール開催の際のシートマップがこちらです。

マディソン・スクエア・ガーデンのシートマップ
マディソン・スクエア・ガーデンのシートマップ

 

 

車いすマークがたくさんありますが、ここで注目したいのが、各階層に車いすエリアが用意されていること。ある特定のエリアに限定されるのではなく、好みに応じて観戦場所を選べるような配慮がなされています。各エリアには折りたたみ椅子が用意されており、同伴者と一緒に観戦できるのは言うまでもありません。

 

 

 

シートマップ左上、セクション421の車いす観戦エリア。
シートマップ左上、セクション421の車いす観戦エリア。

 

 

 

続いては、シカゴ・ホワイトソックスの本拠地である野球場USセルラー・フィールド。ここで気になったのがエレベーターに「車いすでのアクセス専用」との表記があったこと。おそらく足の不自由な方なども臨機応変に利用可能とは思いますが、車いすの方が待ち時間等のストレスなく利用できるような配慮がなされています。「エレベーターがあれば良い」という最低限の条件を満たす発想よりも、一歩先に進んでいますね。

 

 

 

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最後は、NFLニューイングランド・ペイトリオッツの本拠地ジレット・スタジアムとボストン市内を結ぶ観戦用特別電車。公共交通機関なので当然ですが、車いす乗降用のリフトが完備されています。スタジアムだけではなく、そこまでのアクセスも含めてバリアフリーなのです。

 

 

 

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ここまで読んできて「こういったバリアフリーは、今では日本でも一般的じゃないか」と思われた方もいらっしゃると思います。まさにその通りなのですが、アメリカではそれが20年以上前から「当たり前」だったのは厳然たる事実。20年以上前の日本はどのような状況だったでしょうか。

 

日本も今後数年で、東京を中心にバリアフリーの「当たり前」度は格段に上がっていくことでしょう。そして、2020年に東京オリンピック・パラリンピックを観戦に訪れた海外の方々が「日本のスポーツ観戦バリアフリー」事例を自らの国に持ち帰るようなことになれば嬉しいですね。

 

 

20160623emori_rogo 株式会社セプティメルスポーツ
水上 航太郎
1981年札幌市生まれ。
1993年のJリーグ発足をきっかけに、スポーツ観戦がライフワークの1つとなる。サッカー好きが高じて大学卒業後にバルセロナに渡り、現地で日本向けのライター職などをしながら3年スペインに滞在。帰国後はIT関係職に就きスポーツを趣味として楽しんでいたが、2013年に株式会社セプティメルスポーツを設立し現在に至る。
趣味は旅行とスポーツ観戦。最近特に好きなスポーツはアメフト、クリケット、ボッチャ。
株式会社セプティメルスポーツ
パラタイムズ

 

 


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